一応仕事でタイに来たとしさんと南部ダムへ。
としさんはシャドー釣りに関していえば、ぼくとはもう旧友、戦友の部類である。
タイのシャドー釣り環境がどういうふうに推移しているか、具体的にイメージできる人はありがたい。これまでのカオレム通いを、ぼくの一押しスポットである南部ダムにあっさり変更してくれた。というか、としさんはカオレムの11月の恐ろしさを知っているからこそか。

ファ−ストフィッシュ!フィッシュイーター・フナですね(笑)

カオレムとの違いは呼吸撃ちの頻度が高いこと。そしてその時使うルアーはもう最初からバイトゲットの確率重視で水中系であること。ラパラ、リストロラップで。

としさんも呼吸撃ちで。
呼吸にあがってきてルアーを見つけ、ロックオンからダッシュ、そしてバイトへと一連の様子が、水の透明度の高さともあいまってすべて見れた、非常にエキサイティングだった一匹。ラパラ、CDマグナム11センチ。
しかしそれオンリーでやるには呼吸がいまいち少ない。岸際のペラ撃ちもサイズがいまいち。そこで夏の増水期、かなりいい思いをした流入河川源流部へ上る。
前回HIROさんの「ジンガ」が爆発した流水シャドーはまだいるか!?

モワンと重くスローなあたりで食ってきたらしい、その魚はグイグイとかなりパワフルに竿を曲げていた。
そして魚体を見た一同大騒ぎ。
でた〜!タイ版サハールだぁ〜。
「としさん、バラしちゃダメですよ!絶対写真撮りたいっすから!」
不要なプレッシャーをかけるぼく・・・。

このイカした口の表皮はまんまソフトさきイカ燻製のごとくやわらかくて、写真で見るとわかるようにフックアップしたフロントフックはファィト中スッパリ裂け、幸い外がかりしていたリアのおかげで獲れたという、ヒヤヒヤもの。

しかし、この魚、プラープロワンなのかプラー・ウィエンなのか、いまだにはっきりしない。あれから相当数の本、この魚を狙っているタイの釣りVCDなどを見てみたが、いまいちはっきりしない。外見上もっとも特徴的な違いはこの口と思われ、ぼくはやはりこれはプロワンだと思うのだが、現地人は、後になって、あれはウィエンだった、間違いない、とか言い出す始末・・・。まぁ今後はっきり違いがわかったら報告します。
ウィエンのほうが、種としてよりサハールに近く大型になるらしいが、プロワンだとしてもこのサイズ!どうしてどうして、ここ南部ダムもメー某ソンに負けてないよ。

これは同川筋、タライロン高速リトリーブで(だったでしょうか?たしかペラでもいいの釣りましたよね?これどっち?データノートとかまったくつけない人間なので記憶が・・・。としさん覚えてますか?)。
ちなみに宿泊施設はこんな小屋。

入浴中。
いいねぇ、ワンドひとりじめ独占状態。こんな優雅な温泉ないですよね!足、立たないけど。

そして万感の思いを乗せ、船はいく。さらば少年の日よ・・・
って、ほんとうはもっといろいろあったんですが、なにしろ記憶が・・・。

現地で食べたパット・ガパオ・プラームック(イカのミントバジル炒め)。
いくらなんでもこの唐辛子の量は・・・。イカより多いよ、ヘタしたら。
あぁ、しかしイカリングを見るたび思い出す、あのプラー・「サハールみたいな」。
メインのシャドーより、あきらかに今回の目玉になっちゃったけど、正直、としさん、いいなぁ・・・自分も釣りたい!
実際、あれ以外にもボート際までの惜しいチェイスはあったし、ライズも多数あった。もう射程距離なんだけどな、「サハールみたいな」。

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