おすぎ先生の初シャドー。
ヒットルアーは・・・あれ?・・・このどこかで見たことのあるメキシコ民芸品風のルアーは!?
そうです、自作ハンドメイドルアーでのシャドーハンティングに燃えている清水先生(→関連過去記事
ハンドメルアーでシャドーを狙え)、苦戦した前回のタイ釣行より3ヶ月、今回は初の同行者を引き連れ再びタイ南部、ここチェオランダムにやってきました。
その、清水先生の海外釣行全体通しても初の「同行者」が、30年来の友人で、同僚で、後輩で、そして友釣り友である、このおすぎ先生。
注 名前はたしかにおすぎさんだがFacebookでいうところの「恋愛の対象」はもちろん「女性」である。
前回は、予測はしていたのだが暑期真っ盛りの4月でやはり厳しかった。今回は例年になく不自然に減水はしているものの適度にゲリラ豪雨に降られ、魚の活性もマズマズ。
おすぎ先生は到着日夕方の近場ポイントで、先の画像の1匹に、子チャド1匹、さらにバイト前に浮いてきた姿の目視、引きの強さから5キロアップ!?(おすぎ先生いわく120cmクラスらしい(^^ゞ)というようなナイスフィッシュをサンダルペラルアーで掛けたものの、残念ながら水中の立木にまかれブレイクした。
今回はいけそうだ。
ボート2艘に別れ、ぼくはおすぎ先生に同船ガイド。
清水先生、今回とうとうひとりだち。期待に震え、闘志を燃やしているはずだが、後ろ姿がどこか寂しげなのはぼくの勝手な思い込みか?(^^)
そしておすぎ先生、1日平均シャドー6〜7匹、サイズこそさらなる一発がほしいいものの、カスープも交え、初めてにしては上出来だ。(←ルアー釣り、がですよ!)
なんとか1匹釣ってもらい、いや、最悪釣れなくてもペラルアーへの、あのバゴォ〜ッ!という派手なバイト音を味わって、なんとかおすぎ先生をシャドーフィッシングの虜にさせたかった清水先生、こんだけ釣れたらもはやすでに立派なライバルである。
しかし清水先生ご自身、どうも調子がでない様子。バイトはないことはないものの、いまいちノラないし、なによりサイズが小さすぎる。
シャドー釣りのための訪タイもすでに6回目。やはり狙いはおすぎ先生が初日に掛けたような、逃がした魚は大きい〜推定120センチ(^^ゞクラスだ!
ただ、いつもと違い今回はどうして船頭とふたりっきりで放置の場面が多くなる。
言葉の問題もあり、お互いのコミュニケーション不具合などが釣果に影響していないだろうか?
と心配したけど、途中で会ったら兄弟みたいになってて和気あいあいムードで安心した(笑)
それにしても清水先生、タフである。
マシンガンキャストは休まない。
教職はすでに現役引退だが、釣り旅人生はまだまだこれからだ。現役バリバリ教員のおすぎ先生ですら驚きのタフネスさ。釣り魂、キャスト魂全開である。
とはいえ、このおすぎ先生もまたすごい。
お年はぼくより10歳以上は上なのに、どこまでも旺盛な好奇心と、それに裏打ちされた実践力。まるで10代の少年のように歩き、見て、感じ、そして吸収していく。
タイ人社会でこの世代だと宗教のせいか?人生悟りきったような風情の人が多い(ような気がぼくはする)が、それはそれで穏やかな人生、大変結構なのだが、ぼくはどちらかというとおすぎ先生のように常に新しい驚きに揺れながら歳とっていきたい。
さて、この魚。
狙って釣った魚です。釣れたんではなく釣ったんです。
おすぎ先生が自ら発見、実践した釣法で。
これはほんものです。まじのシークレットメソッドです。
いままで難攻不落だった、中流域のどクリアー、水深4メートル以上の急深岸際ウィードエリア、晴天の日中。
そこで連発・・・。
発見のきっかけは・・・やはり見ていた、そう十代の少年のように(笑)
休憩がてらタバコを一服しながらぼくがキャストするルアーの着水〜リトリーブ、ピックアップ、そしてキャストと、延々にループするルアーの動きをだまって見つめるおすぎ先生。
ボートの進行方向、岸側ななめ前方に投げていたので、水の透明度もありボートの脇、おすぎ先生の真横を通過するルアーの動きは丸見えであった。
「いまにも魚が食ってきそうでドキドキするねぇ」
と、おすぎ先生は言うものの、ぼくのほうはこのカンカン照り、おまけにどクリアーで、反応するのは「象に踏まれたキノボリウオ」のみ。釣れなさそう度120%。正直惰性で投げていたにすぎない。
しかしおすぎ先生はウィードをかすめ泳ぎ去る、小魚そのまんまに見えるマッドペッパーJr廃版のすばらしい泳ぎに夢中である。
そして30分はそうやって水中を見ていただろうその時、ぼくにはまったく見えず気も付かなかった、シャドーがマッドペッパーを追い、そして去っていく一部始終を、おすぎ先生は目撃し観察した。
そしてその目で見たことをヒントに実践。
なんとラディカルな、なんと根本的な。
これぞ僕の求めるリアルフィッシング。
すべては「現場を見る」ことから始まるんだ。どっかの高僧みたく寺の中で悟ってたまるか。生涯「何でも見てやろう」 by 小田実 だ。
と、熱くなっているうちに日は暮れ、ディープクランクの釣りにいつまでもこだわりすぎた僕らは、この日の夕まずめ玉砕。
清水さんのほう、けっこうペラルアーでバイトがあったらしい・・・。TPOですね(-_-;)
疲れた〜。足いてぇ〜。でも空が広いぞ。
で、最終日の朝、この日はBKK行きの飛行機時間の都合で2時間くらいしか釣りができない。
ここまでまだ満足のいくサイズの魚をとってない清水先生。最後になんとかイイの釣らないと・・・
「また来なくちゃいけなくなるよ〜」
いや、来てくれるのはいいんです(^^ゞ何度でも来てください。
そして
とうとう最後の最後にこんなの、しかも自作ペラで釣っちゃったけど、また来てくださいよ〜(#^.^#)
おすぎ先生をさらなるルアーマンに仕上げ、自作ハンドメいままで手を付けてなかったディープクランクのジャンルを仕上げ。
それでまたでかいの釣ったら今度はぼくが写真撮りにかけつけます。
ポイント移動がんばってくれたけど、オヤジ・・・釣り人、魚の両方の頭が切れてるってこれどうなの(^。^;)

3