15日、2ヶ月ぶりに洪水水位減少の日を向かえ、ホッと一息。
ようやく、のんきに釣りに行ってもいいムードが周りからも感じられたこともあり、行ってきました、シャドー釣り。
まずは先日の市内行きの後、川側に持ってきているボートを湖側に移動、つまり線路を越えなくてはならない。
水位が下がれば下がるほど移動は面倒になるので早めにボートをブンボラペッ湖側に移動させときたかった意味合いもある本日の釣行。
3キロほど線路沿いに移動したところでなんとか超えれそうな線路沈下具合の場所を発見。
限られた川側との接点、当然流れがあり、魚ッ気ムンムン。まるでイワシのような大量の小魚の群れ。
線路脇で5〜6バイトほどあったが、いかんせん浅いのですべておそらく30センチサイズ。ぜんぜん針がかりしない。ここは後日ミニルアーで遊びに来たほうが面白そう。(と思ったけど記事を書いている19日現在の今の水位だと多分水も流れてなくてもう終わってるんだろうな・・・)
ということで一気に線路を越えちゃってブンボラペッ本湖へ。
ちょうど水産局脇のワンドに出て、当然ここは普段なら禁漁区なのだが、この大洪水。あたりまえのように「無礼講」で魚カゴをしかけている漁師も多い。
しかし手漕ぎプラスティックボートで来ているところをみると近くの水没民家の人たちだろう。どうか新鮮な魚食べて生き延びてください。
そしてこのエリア、ちょこっと見回しただけでシャドー稚魚ボール4個。しかももうかなり育っている。こいつらはすべて自然のまま成長できるだろう。いい感じだ。
しかしぼく的にはせっかく堂々と禁漁区で「密漁」できるこの状況、ボール探しするなんてもったいない。普段禁漁区で、おまけにこのひと月は釣り師も漁師も入っていないフレッシュポイントが山ほどある大洪水下のブンボラペッ。
ノンスポーニングの大物狙ういいチャンスでしょ!、とドキドキしながらボートを走らせる。
すれ違うのは猛スピードで湖を横切る救援物資満載のスピードボートのみ。漁師ボートも他の釣り師ボートもいない広大な湖面をひとり爆走することのなんと気持ちいいことか・・・。
ホテイアオイの際、小魚が跳ねている場所にルアーを投げると、バコッ!ノラず。
そのまま巻き続けるとボート際でバコッ!またノラず。
このペラ無しフロッグタイプのタイ製ルアー、水面を跳ねるようなアクションでスプラッシュをあげるため水へのなじみが悪く、ノリも悪いようだ。
そこで水噛みのいいペラルアーに変えて、少しボートで進んだ別のエリアのホテイアオイにキャストすると、またバコッ!
ひとり操船だとファイト中、ボートが寄るので、追いアワせ後あわててゴリまきしてホテイアオイから切り離す。
デカい?、と一瞬期待したもののあっさりゴボウ抜きの1,5キロ。
でも一箇所めのポイントで、こんなイージーに釣れちゃうなんて、普通ならこの時期なかなかこんなのないよ〜。10年位前の感覚を思い出し、サイズはともかくすっかり満足しちゃった、ぼく。
こりゃ来シーズンはいい釣りできるんじゃないの?
というか今年だって水が引いて冬が来るまで、かなり期待できるかも?
そして島周りをぐるりと回りこんだところでなにやら魚の群れを発見。
最初シャドーの稚魚の育ったやつかと思ったが、実はプラーサワイの群れ。ただこのサワイの群れ、すべて個体がキロアップというなんとも迫力の群れであった。まるで寺にある、タンブン用餌やり池の状態。
残念ながらこの写真じゃなんだかよく分かりませんが、拡大してお見せしたいくらいです。ほんとすごかった。(反転してる魚体はチラッと見える?)
さらにそのちょっと沖では水面が黒ずむほどのプラーソイ(コイ科の小魚)の巨大な群れがバシャバシャと水面を騒がしている。なんかスゲーぞ、洪水時のブンボラペッ。
それにしても、やはり大規模な魚類資源再供給が今回も行われているんだ。
・・・
洪水ってイイ
あえて言ってしまおう、しかも今、この時。
もう2ヶ月近く冠水しているこの町、タイにおけるおそまつな「治水」、どうにかしろよ、と思いつつも、今日タイの掲示板サイトの洪水スレで知った、中国の洪水支援のひとつ、水利省チームの「チャオプラヤの今後の治水計画における提言」のニュース↓。
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/politics_economics_society/282808/
ぼくは例えば、中国領メコン川上流域の状況、環境面から見た中国政府の水利政策の実態等はよく知らないし、それは治水には関係ないのかもしれない。けれども彼らが自然環境に対してぼくら釣り師とは真逆のセンスを持つことは容易に想像できるじゃないか・・・。
「提言」なんてよけいなお世話もいいとこだ、と日本人が言うのもまたよけいなお世話か・・・。
まぁタイらしくずさんな治水でいいんじゃない?、なんて。
let it be ですよ・・・ね。
話が逸れた、逸れすぎた。で、逸れてるうちに
ガス欠しちゃった・・・
2キロちょいの道のりがこんなにしんどいとは。漕いでも漕いでも岸が近づきやしない。風なくてほんとよかった。
ガソリン節約気分もあだになった。必要分だけ入れておけば無駄遣いはしないだろうなんて・・・。
だって洪水騒ぎのナコンサワン市内じゃ、この瓶入りガソリン、現在なんとリッター50バーツというボッタクリ価格で出回ってますもん。ケチりますよ、そりゃ・・・。
しかし久し振りのシャドー釣り、期待の洪水シャドー釣り。
ぼくの個人的満足度は別にして、不特定多数に伝えやすいように例えば数値化したならば、
本日の釣果・・・1.5キロ、オンリーワン!
ノンスポーンの大物狙いはどこいった?
伝わんないな〜これじゃやっぱ。ブンボラペッの底力。そしてすばらしさ。
もっと数値にもこだわってみようか、な。

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