Gvで火力を上げるためにある程度の攻速装備は欠かせませんが、「フレーム」についての理解があれば、効率的に攻速装備を整えることが出来ます。
◆フレームとは
RedStoneでの時間の単位です。1フレーム=1/16秒です。RedStoneのプログラムは、1フレームより小さな時間は処理できません。
◆武器速度とフレーム
1.00秒武器であれば、1回の攻撃に1.00×16=16フレームの時間を要します。このように、答えが整数になる場合は話が簡単なのですが、例えば1.20秒武器では、
1.20×16=19.2
と小数点以下の数字が出てしまいます。RedStoneのプログラムでは、フレーム計算で小数点以下の数字が出た場合は、全て切り捨ての処理をとっています。このことから、1.20秒武器は、1回の攻撃に19フレームの時間を要することになります。
◆攻速装備とフレーム
1.00秒武器と30%の攻速手を装備している場合の、1回の攻撃に要する時間を計算してみます。攻速30%アップ、ということは通常の1.3倍速いということなので、
1.00×16÷(1+0.30)=12.30769…
となり、1回の攻撃に要する時間は12フレームということになります。ここで、同じ1.00秒武器と24%の攻速手を装備した場合、そして33%の攻速手を装備した場合をそれぞれ計算してみます。
24%攻速手: 1.00×16÷(1+0.24)=12.90322…
33%攻速手: 1.00×16÷(1+0.33)=12.03007…
小数点以下を切り捨てると答えはともに12となるので、1.00秒武器との組み合わせでは、24%の攻速手でも、30%の攻速手でも、33%の攻速手でも、1回の攻撃に要する時間は12フレームで変わらないということになります。
一方、1.00秒武器との組み合わせで、23%の攻速手と34%の攻速手の場合も計算してみると、
23%攻速手: 1.00×16÷(1+0.23)=13.00813…
34%攻速手: 1.00×16÷(1+0.34)=11.94029…
となり、23%攻速手では1回の攻撃に13フレーム、34%攻速手では1回の攻撃に11フレームを要することがわかります。それぞれ、24〜33%攻速手のときの12フレームから変化しています。
この23%→24%や33%→34%のように、フレームの変わり目となる攻速%を意識することが、攻速装備を考える際には非常に重要です。さもないと、24%攻速手を33%攻速手に買い換えて、攻速が9%も上がったと思っていても、実際に1回の攻撃に要する時間は12フレームで変化が無い、ということになりかねません。
目標とするフレーム数が決まっているのであれば、フレームの変わり目ギリギリの攻速装備を目指せばよいわけです。
◆攻速装備目標の求め方
フレームの変わり目は、
(((武器速度×16)の答えの整数部分÷(目標フレーム数+1)−1)×100+1)の答えの整数部分
で求められます(
参考検証)。Gvでの攻速を考えるなら、攻速石やWizのヘイストなどの効果を差し引いて、必要な攻速装備を考えるとよいでしょう。
28%の攻速石とSLv55のヘイスト、ギルド石像での攻速+2%を前提とした、目標フレーム数別の必要攻速装備を下表にまとめてみましたので、よろしければご参考ください。
また、条件を変えて計算したい方向けに、このファイルを↓に置いておきます。
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Yahoo!ブリーフケース
◆代表的な攻速装備
最も一般的な攻速装備は、手袋系の手でしょう。攻撃速度Lv2(最大35%)が付く、ほとんど唯一の防具です。
武器は、種類によっては攻撃速度Lv3(最大50%)まで付きますが、一方で攻撃Lv10(最大150%)が付く部位でもあるので、どちらをとるかは好みの問題です。もちろん、両方のOPがついた良品があればよいのですが・・・。
加えて、盾、ブローチ、十字架、首、職鎧などに攻撃速度Lv1(最大20%)が付きますので、守備力との兼ね合いになりますが、これらの部位で攻速装備を増やしていくことになります。
さらに、ベースに攻撃速度UPをそなえたUアイテムの活用も有力な選択肢です。攻撃速度+50%のスクリューフライアー(アチャ/ランサ専用)や、攻撃速度+15%のバディトラスト(剣士/戦士専用)、攻撃速度+50%の蝿殺し(プリンセス専用)がその代表例です。
これらのUアイテムに異次元で攻撃速度OPを付けたSUアイテムや、武器であればロトボックスの景品として入手できる攻撃速度+22%付きのSUアイテムは、入手が困難ではありますが非常に有効な装備です。
また、例外的な存在として「箱品」があります。マップ上に散在する宝箱に入っているアイテムには、ドロップ品では付かないOPが付いている場合があります。攻速に限って言えば、[攻撃速度Lv2]バングルLX(いわゆる「箱バン」、合計+42%)と[攻撃速度Lv1][即死Lv1]ゴールドベルトXLS(いわゆる「箱金腰」、+20%)が挙げられます。ドロップ品では、手首系の手には攻撃速度Lv1(最大20%)しか付きませんし、腰には攻撃速度OPは付きません。
これらの箱品や、異次元によって箱品から攻撃速度OPを移した異次元品は、いずれも非常に高価ではありますが、攻速UPの切り札的存在です。
◆ネーンの杯,受け皿の効果
ギルド石像パーツの一つ、ネーンの杯,受け皿には、攻撃速度上昇効果があります。未だLv2までしか見ていませんが、おそらくLv1上がるごとに+2%の効果があるものと思われます。
この攻撃速度上昇効果は、アイテムの攻撃速度OPやヘイスト等のスキルの効果と異なり、攻撃スキルのみを対象としているようです。
この件については、
こちらの記事をご参照下さい。
◆フレームと実際の攻撃回数
1.00秒武器を装備し、攻速上昇効果が全く無い状態で、敵を60秒間攻撃すると、何回攻撃できるでしょう?
この問いの答えは、単純に考えると60回ですが、実際に検証してみると45回程度になります。
このため、攻撃速度のフレーム計算を実際の攻撃回数に結び付けたい場合は、45/60=12/16より、「秒間攻撃数=12÷攻撃フレーム数」で概算します。しかし、5フレームの秒間攻撃数を計測してみたところ約2.2回だった(概算式だと2.4回のはず)こともあり、この概算式にも万全の信頼を置けないようです。
・2007/8/14加筆
・2008/2/2修正

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