年に1回の定期総会を行いました。
総会に先立ち、理事会では今後の会の方向性について確認。
今までは医療現場や行政など、専門機関の取り組みや課題を住民に伝えることに力点を置いてきました。
育てる会のミッションは『対話をする地域医療を育てる」です。
これは今後も変わりません。
今後は少し立ち位置を変えます。
医療の中でのコミュニケーションは、医療者側のスキルを向上したり、医療者側が努力をして改善していくものもありますが、
コミュニケーションの当事者は医療者と、患者です。
患者のほうを見た場合、
患者が医療者に話をしたり、質問をしたりするスキルをあげることも必要なのでは、
と思います。
具体的には、自分の病気について予備知識を持てば
そこで自分が知りたいことが明らかになってきます。
それを持って、診察に臨めば、限られた時間を有効に使って
自分が知りたいこと、不安なことを医療者に尋ねることもできます。
常々思うのですが、医療者と患者は、同じ『日本語』を話してはいますが、
「異なる文化圏にいる人間だ」と思ったほうがかえってコミュニケーションしやすいのではないか、と思います。
自分とは違う人。具体的にどこが違うのか。
どうやったら理解しあえるのか。
そうしたことを、患者となる住民も学ぶことができれば、それは患者自身の財産になると思います。
他にも、患者にとって必要な医療機関の情報って、果たしてきちんと出されているのかな
とか、
患者目線で地域の医療を見つめてみたいと思っています。
もうひとつは、育てるための地域との連携。
城西国際大学の薬学部とのコラボや、
県立東金病院とのコラボも色々と工夫をして進めていきたいと思っています。
そんなことを2時間ほど、話し合った総会でした。
その後は懇親会。
今回はカラオケのお店に行き、前半は議論(!)
後半は熱唱の3時間でした。
つい先日、東金市では市長選挙がありましたが、
それぞれの陣営の主要メンバーが一緒にお酒を飲むという
ちょっと不思議な懇親会でした。
実は、これが育てる会の宝なんですね。
違うから排除
これは誰にでも簡単にできます。
お互いの違うところをわかりつつも、
互いに理解しあって、時には過激に刺激しあって(!)
コミュニケーションをとっています。
今年もそんな良い意味での緊張関係を保ちながら、活動に取り組んで生きたいと思っています。

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