私はこのNPOのほかに、いくつかの市民団体やNPOに所属しています。
その中に、女性のための生活ガイドブック「SPICE!」を発行している「ふぁむふぁむネットワーク」があります。
これは年に一回の発行です。
メンバーが、それぞれ興味を持っていることをテーマに取材し、その成果を冊子にしています。
やはり私は医療にかかわることをテーマにしています。
もうかれこれ一年前。
地域医療を育てる会で発行している「CLOVER」で、
障害者が安心してかかれるドクターについて取材をしました。
お忙しい中、取材に応じてくださったのは、東金市内のK先生でした。
そのときの取材の内容は、CLOVERのバックナンバーを見ていただくとして、
取材が終わって雑談をする中で、K先生がおっしゃいました。
「CLOVERで取り上げてほしいテーマがあるんだけど」と。
それは、「児童虐待」でした。
医療機関にやってくる、怪我をした子供たち。
虐待を受けている子供たちの治療にあたりながら、
「何とか、こうなる前に対応したい」とK先生はずっと思っていたそうです。
ちょうど、「ふぁむふぁむネットワーク」のメンバーの中に、児童虐待とDVについて取材を重ねていた人がいました。
昨年は、実態を数字で表し、相談窓口の紹介をしました。
今年は、行政の方に虐待の実態についてインタビューをすることになり、
医療の側からの言葉も載せようということにしました。
そのときに、一年ほど前のことを思い出し、K先生にあらためて「児童虐待について」取材をさせていただきました。
K先生はいろいろな資料を用意してくださり、「虐待が起こる前に、子育てのサポートをしていくことが必要。そのためには、周産期からの対応が必要。」と教えてくださいました。
これは、医療と、保健行政が連携をして取り組む課題です。
「保健師さんを対象にした、虐待予防のための講演会を開きたい。」
先生がおっしゃいました。
たまたま別の件で知り合いだった、市の職員の方に、K先生の熱い思いをお伝えしました。
まだクリアしなくてはならないことはたくさんありますが、行政の方もこの取り組みは必要だと考えています。
医療と、保健行政の架け橋が、たくさんできていくといいなあと思います。
また何かありましたらご報告しますね。

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