「コデイン」という成分を含んだせき止めの薬などの医薬品について、
厚生労働省は
子どもが服用すると、
ごくまれに呼吸困難などを引き起こすおそれがあるとして、
12歳未満への使用を2年後をめどに禁止することを決めました。
「コデイン」はせき止めの薬などの成分として広く使われ、
厚生労働省によりますと、
この成分を含む市販薬はおよそ600種類、
医師が処方する薬は65種類あります。
アメリカではことし4月、
コデインが呼吸困難などの副作用を引き起こすおそれがあるとして、
医師による12歳未満の子どもへの処方が禁止されたことから、
厚生労働省の専門家会議が対応を協議してきました。
その結果、国内でもおととしまでの7年間に、
コデインを含む薬を処方された少なくとも24人に
呼吸困難などの症状が出ていたことがわかりました。
厚生労働省の専門家会議は
副作用が生じるケースは少ないとしながらも、
「特に子どもはまれに呼吸困難などの重い副作用が出るおそれがある」
として、12歳未満への使用を禁止すべきだとする見解をまとめました。
これを受けて厚生労働省は2年後の平成31年をめどに、
市販薬と医師が処方する薬の両方について12歳未満への使用を禁止することを決め、
それまでは製薬会社を通じて、
医療現場に注意を呼びかけることにしています。
厚生労働省は
「日本人は欧米人に比べて副作用が出やすい体質の人は少ないとされているが、
重い副作用が生じるおそれを考慮して、
12歳未満への使用を禁止することにした」
としています。
含まれているかの確認方法は?
コデインはせき止め薬のほか、
「総合感冒薬」などと呼ばれるかぜ薬にも含まれていることがあります。
家庭で購入した市販薬にコデインが含まれているかどうかは、
製品の箱の側面や添付文書の「成分」の欄を見れば分かります。
コデインは製品によって
「コデインリン酸塩」
「リン酸コデイン」
「ジヒドロコデインリン酸塩」などと表示されています。
6月23日 NHK より 一部抜粋
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170623/k10011027441000.html
子どもに飲ませる市販薬は、大人が選ぶことがほとんどだと思います。
店頭で、確認しましょう。

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