九十九里町で健康づくり講演会がありました。
テーマは
減塩と健康
〜健康づくりの原点は減塩だった〜
講師は元千葉県立東金病院長の平井愛山先生です。
減塩と健康の関係と言うと
高血圧の原因は塩分の取り過ぎ
がポピュラーですが、
今日のお話は腎臓と塩分の関係について最近分かったことが中心でした。
まず、私達が住んでいる千葉県は、日本の中でも最も塩分摂取量が多いグループに入る
のだそうです。
そして、日本は韓国や中国とならんで、世界的に塩分摂取量が多い国なのです。
つまり、
千葉県民は、世界で見ても塩分摂取量が多い人々ってことですね。
この数字は何を表しているでしょう?と言うクイズがありました。
これはアメリカのデータですが、
1日3gの減塩で、医療費削減効果が100億〜240億ドル(日本円で2.5兆円)と推定されるのですって。
日本の人口規模に直すといくらになるのでしょうか。
でも、そのくらい、減塩は重要だというお話です。
さらにさらに、
腎臓と塩分の関係ですが、
先生のご専門は糖尿病で、患者さんに日々いろいろな治療をしています。
糖尿病の中でも怖い合併症の腎不全。
これを防ぐためには、血糖値のコントロールと、
血圧のコントロールだけではだめなのだ、と言うことです。
鍵は塩分でした。
これまで、糖尿病の治療について塩分制限はあまり注目されていませんでしたが、
糖尿病の治療先進国の欧米では、もともとの塩分摂取量が日本に比べて少ないため
合併症の予防として減塩を考える必要がなかったようです。
国内のいろいろな研究によって
塩分を制限するだけで腎機能の低下を防ぐことが出来た
透析予備軍の人たちが透析にならずに済んだ
といった結果が出ているそうです。
気になる目標値ですが、
平井先生は1日の塩分摂取量を一桁にしましょう!
とおっしゃっていました。
ところがネックになるのが、外食と、減塩食の料理。
今日はそこをカバーする方法として、減塩・低カロリーの健康食品の紹介もありました。
実際にサンプルをいただいて、
我が家の高血圧予備軍(濃い味大好き人間)の夫に食べてもらいました。
ちょっと物足りないけれど、おいしい。
とのこと。
こうした減塩食を1食取り入れて、他の2回はいつも通りの食事をする。
これなら、それほどストレスを感じないで取り組めそうです。
古くて新しい減塩のお話。
参加した人たちは「とても分かりやすかった」と喜んで帰って行かれました。

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