呼吸は自律神経に支配されている』ということだが、よく調べてみると呼吸器系だけは自律神経と運動神経の二つの支配下にあった。
運動神経は自らの意思で動かせるので、これを使えば自分の意思で呼吸のリズムや深さも変えられるという訳だ。
それならば、深い呼吸を心がけていれば、どんな場面に遭遇しても、ゆったりした心を保ち続けられるのだろうか?
しかしそう簡単ではなかった。
呼吸を支配している自律神経と運動神経、自律神経に影響を及ぼしているは不安や恐れ、喜び・怒りといった『感情』なのに対し、運動神経は、ここで横隔膜を引き上げて息を吸い込むべきなどという『理性』の支配下にある。
感情と理性では、圧倒的に感情の支配の方が強く、運動神経が真っ向からぶつかっていっても勝ち目はないらしい。
かと言って感情を、感情で制することは殆ど不可能だ。
それならば、理性の支配下にある運動神経を鍛える事によって“心”を鍛えるしかないのだが・・・・
そんな方法があるのだろうか?

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