ヨーロッパ鉄道旅行写真デジタル・アーカイブス 1997年春、北欧編シリーズ第1弾
「
北欧=鉄道旅物語」の取材で、この年は春と夏に北欧の鉄道を取材して回りました。春は、珍しくSAS(スカンジナビア航空)を利用し、デンマークのコペンハーゲンから旅を始めました。そしてフェリーで対岸のマルメに渡りました(まだオアスン海峡のトンネルと橋はできていませんでした)。
まずは、マルメに連泊して、市内や近郊を旅したのですが、足となったのがPagatag(2つのaの上に○が付くのですが文字化けしてしまうので省略、正確なスペルは写真をご覧ください。)スウェーデンの国鉄に相当するSJの線路を借りて地元スコーネ地方が運行を担当している第3セクターみたいな鉄道です。紫色の電車2〜4両編成でいくつものルートを走っていました。
マルメ中央駅では、高速列車や長距離列車を運行するSJに遠慮してか、構内の片隅に乗り場がありました。案内板がなければ途方に暮れたかもしれません。

電車にはロゴが描かれていました。こうのとりとマルメの頭文字Mをデザインしたようなしゃれたロゴでした。
この電車に乗って、大学都市ルンドや港町ヘルシンボリまで往復しました。

車内はクロスシートが主体。近郊型なので日本の新幹線普通車のように3人掛けと2人掛け。体格の良いスウェーデン人には窮屈なのでは?と思ってしまいました。

車内中央にロングシートがあるのが意外です。日本ならドア付近と相場が決まっていますから。

車体は2ドアです。改造して3ドアにできるのかも。それを見越してその部分だけロングシートにしたのかもしれませんね。

マルメ市内をうろうろして、駅に戻ろうとしたときに撮り鉄した写真も出てきました。走行写真です。

この電車はX11という形式ですが、2013年までに全車引退して、今はX61という新型電車に置き換わったとのこと。なお、電車の正面右上に書かれた名前は人名ですが、地元の名士や小説などに登場する架空の人物のこともあるとか。
<参考>
ヨーロッパ鉄道旅行写真 デジタルアーカイブス、ポータルサイトは、
こちら

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