4月21日、東武鉄道でダイヤ改正が行われ、新型特急リバティがデビューします。そのあおりを受けて、浅草発の快速、区間快速が運行を終了し、ボックス席の6050系電車は、南栗橋より北側での運転となります。つまり、浅草駅へ乗り入れる6050系はなくなってしまうのです。往年の「汽車旅」を彷彿とさせる、ちょっとレトロな列車、しかも乗車券だけで乗れたのでちょっと残念です。というわけで、お名残り乗車の旅をしてきました。

行先は、会津田島行き、新藤原行き、東武日光行きが、それぞれ2両づつの6両編成。2ドアで車端部を除いてボックス席というのが「列車」風です。JRにもクロスシート車がありますが、3扉、4扉は落ち着きません。その点、この東武6050系は、東武の電車なのに、国鉄の汽車旅の雰囲気が味わえる貴重な車両でした。しかも、古風な浅草駅発というのが時代がかっていて、いかにも「列車の旅」という感じが好ましいです。

発車10分以上前の車内はガラガラ。結局、ボックス席が半分も埋まらない状態で動き出しました。浅草駅を出ると、大きく右へカーブしてすぐに隅田川を渡ります。スカイツリーも見えますね。

ちょうど隅田川の河畔は桜が満開。春の旅の始まりです。

ずいぶん空いているなと思ったら、北千住でかなり乗ってきて、8割方埋まりました。私のボックスにもスーツ姿の男性が座りましたが、2人だけなのでゆったりしています。
区間快速とありますが、北千住の次は春日部までノンストップ。複々線を飛ばします。東武動物公園駅からは日光線に入り、関東平野を気持ち良いスピードで北上。板倉東洋大前に停車し、新大平下からは各駅停車になります。

駅前の日立の工場の桜が満開でした。
JR両毛線との乗り換え駅栃木を出て、小さな駅樅山(もみやま)のホームも桜並木で満開。見ごたえがありますね(写真は、帰路の列車から撮ったものです)。

新鹿沼駅では、あとからやってくる特急スペーシアに追い抜かれるので5分停車。気分転換にホームに降りてみました。
その後は、下今市で東武日光行きを切り離し、4両となって鬼怒川線へ。鬼怒川温泉駅でかなりの客が降りました。私の乗っていた車両は3両目の新藤原行きでしたのでガラガラとなり、後の予定もあったので、東武線を完走し新藤原で下車。ここでも2両切り離され、2両編成と身軽となった会津田島行きを見送り、区間快速の旅は終了となりました。


3