さくらんぼの季節に山形のJR左沢(あてらざわ)線を走る「SLさくらんぼ号」。今年は6月12日&13日に走ると知ったので、出かけてきました。
ウィークエンドパスを使って山形新幹線つばさで往復。日帰りの強行日程でしたけど、満足できた1日でした。
山形駅に降り立つと、ちょうどSL列車がバックで入線してくるところでした。

牽引機C11形325機は、真岡鉄道からレンタルしたものですが、現役時代は、この左沢線を走っていたそうで、里帰りといったところでしょうか。

SLさくらんぼ号のヘッドマークは、なかなか決まっています。

SLさくらんぼ号出発の僅か5分前に山形を出発する左沢線のディーゼルカーで先回りして撮りテツします。山形発は5分前ですが、SL列車は、あちこちでゆっくり停車していくので、時間の差はどんどん開いていきます。この列車は、途中の寒河江(さがえ)止まりなのですが、SLさくらんぼ号は寒河江で19分停車するので、寒河江発を狙うとしたら44分余裕があるということになるのです。


寒河江は、さくらんぼの産地なので駅名標は、さくらんぼをあしらった面白いものです。できれば、さくらんぼがなっているところとSLを絡めると面白いのでしょうが、線路際で探すのは大変です。あとで車窓から探してみたら、西寒河江〜羽前高松あたりに、そんな場所がありそうです。もっとも絵になるかどうかは、現地に降り立ってロケハンしてみなければ、わかりませんね。
結局、寒河江から数分歩いていったところにあった陸橋の上からSL列車を狙うことにしました。

SLさくらんぼ号は平坦な田園地帯を駆け抜けていくので、煙を吐かないことで有名ですが、寒河江出発直後で、3パーミルの緩やかな上りということもあって、まあ何とか煙を吐いてくれました。
その後の列車で、終点の左沢まで行って、左沢線全線完乗しました。すでにSL列車は、側線で休んでいましたが、左沢駅は機回しができない線路配置です。それを先行して到着していたDE10を使って、巧みに入換をします。これが中々の見ものでした。


寒河江の駅名標が、さくらんぼだったのに対し、左沢はラフランス(洋梨)です。左沢線の愛称「フルーツライン左沢線」にふさわしい美味しそうな駅名標ですね。
左沢発の帰りのSLさくらんぼ号は、C11逆向き運転です。お尻を向けて走るので、サイドから狙ってみました。左沢を出てすぐの築堤で撮りました。バックの民家が、列車で見事に隠れて、すっきりした写真となり満足です。

帰りの列車で、たまたま隣り合わせた同業者の話ですと、最上川に架かる道路橋からのサイド狙いも川面にSLが映り良かったとのこと。探せば色々なアングルがありそうですが、それはまたの機会にとっておきましょう。
ともあれ、入梅前の貴重な撮りテツ日和でした。

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