大変ご無沙汰しております。今年2回目の更新でございます。m(__)m
年明けから公私ともにゴタゴタしておりまして、まだスッキリしていないのですが、久々の小ネタもありましたので久々の更新でございます。
さて今回のブログタイトル通り「
Offset Bushings」を入れてみました。
作ってるところは色々あるみたいなんですが、国内では取り扱い無いようなので、海外のサイトでも比較的高評価のoffsetbushings.com製のモノを取り寄せました。
1個12ポンド位の比較的安価なのでまぁいいかなと。
今回、送料がスタンダード シッピングで5ポンドでしたが、うちのマニトウ用は旧規格の12mm径ってことと50o幅以上はサーチャージが必要ってメール連絡があり+10ポンド。(;^ω^)
大体10日ほどで届いたのでまずまず早かったのではないですかね。
【こちらのサイトで直接購入可能です。】
https://www.offsetbushings.com/
さてさて、オフセットブッシングってナニ?って方のために簡単に説明しますと、リアユニットの取り付けの際のブッシング(レデューサー)のボルト穴がオフセット(ずらして)して穴が空いているものです。
今回届いたのはコチラ。

リアユニットの両側に取り付けるよう2個です。
取り付けるとこのようになります。
ボルト穴をリアユニットの軸長よりも内側にオフセットして取り付けることで、軸長を短くセットできるわけです。
軸長が短くなると、0サグでも予めリアサスが沈んだ状態と同じになるため、BBハイトが下がりヘッドアングルが寝てくるというワケです。
【↓↓画像をクリックすると別ウィンドウで動きます。】
オフセット ブッシングを使用することでどれくらい変化するかというと・・・
一応、Offset Bushingsでは以下のように説明されています。
Pair of Offset Bushings(オフセット ブッシング 2個使用時)
ボルト径 6mm - 1.5° HA | -15mm BB
ボルト径 8mm - 1.0° HA | -10mm BB
ボルト径 10mm - 0.5° HA | -5mm BB
Single Offset Bushing(オフセット ブッシング 1個使用時)
ボルト径 6mm - 0.75° | -7.5mm BB
ボルト径 8mm - 0.5° | -5mm BB
ボルト径 10mm - 0.25° | -2.5mm BB
6mm diameter - 3mm offset each, ~ 1.5° head angle adjustment.
8mm diameter - 2mm offset each, ~ 1.0° head angle adjustment.
10mm diameter - 1mm offset each, ~ 0.5° head angle adjustment.
このデータは、一般的なリアサスのリンク比2.5:1あたりで算出されていると思われます。
今回、Cherry Bombにオフセットブッシング2個使用しましたが、Cherry Bombは、リンク比が2.0:1なんで実際には8mmボルトですが、計算上で8mmほど下がるのではないかと思われます。
ヘッドアングルも0.8°位寝るのかな?!
実際にはリアサスシステムによって、ユニットのの取り付け角やレバー比、ストロークカーブなども異なるので一概には言えませんが、概ねこの程度変化があるってことですね。
で、そのようなオフセットブッシュをCherry Bombに入れた理由。
現在フロント130mmで乗ってます。
フレームとしては100〜130mm対応なんですが、本来100mmを基準とした4Xやスラローム向きフレームです。
2008年時のジオメトリーでBBハイト高めでリアセンターも427mmと長め。
130mmフォークだとリアユニットもサグを多めにとることで、BBハイトを下げてバランスを取ることでトレイルバイクとしても使えるって感じです。
まぁ、自分も今までそういった使い方をしてきたんですが・・・(さらに150mmフォークを入れて下りに振ったりも楽しかったです。)
最近はガッツリDHっぽいコースに走りに行くことも無くなりましたし、Cherry Bombはもともとハードテイルっぽいフルサスをイメージして購入してたので、また原点に戻ろうかと思いリアをキビキビ走れるようにエアー圧少し上げてドロップオフやジャンプのランディング時にショック吸収してくれる方向にセッティングしてきました。
ただ、リアサスのエアー圧上げると、反応も良くフィーリングも軽くなるんですが、BBハイトを高く感じるんです。
でも普段走る場所はトラックコースみたいに路面がスムースでもなく、DJバイクみたく100mmフォークで固めのセッティングではキツイし、サグを充分に取ると沈み込んで結構クイックで切れ込みやすくなるのでフォークは120〜130mmは欲しい。
とまぁ前置きが長くなりましたが、ワガママな要望を満たすため、オフセットブッシュ導入でBBハイトを下げヘッドアングルを寝かせることが出来れば、リアサスを固めにセッティングしてダイレクトなフィーリングでもBBハイトは上がらずハードテイル的に乗れて、且つヘッドアングルも寝るので切れ込みも少なくなり気持ち良く乗れて一石二鳥?!と目論んだわけです。( ´艸`)
さて、実際に取り付けてみましたが・・・

オフセットブッシュに交換前。

オフセットブッシュに交換後。

オフセットブッシュに交換後。
見た目的には良く見なければわからない程度。(;^ω^)
まだ山には持ち込んでませんが、近所でエアー圧調整しながら乗った感じは、なかなか狙いに近いフィーリングです。
気持ちリアユニットのエアー圧高めの設定で、ボビングもほぼ無く転がりも軽く、バイクの動きも反応が良いため、今までよりもバイクが軽く感じます。
BBハイトは高く感じないので安定感もあり気持ちよく乗れますね。
リアユニットのエアー圧を軟らかめに設定すれば、150mm位の長いフォーク入れてもBBハイトがそれほど上がらないので面白いかもしれません。
ま、現在は、「街乗りからトレイルまで、ハードテイルっぽく楽しく乗れるバイク(膝や腰にも優しく)」ってコンセプトなんで、このままでしばらく乗ってみたいと思います。❤
と、ここまでオフセットブッシュの良い面を紹介しましたが、メリット、デメリットもあります。
【メリット】
・ヘッドアングルを寝かせられる。
・BBハイトを下げられる。
・フレームによってはオフセットブッシュを1個または2個と使い分けもでき、低コストでセッティングの幅が広がる。
【デメリット】
・フレームによっては取り付けられない。(1個のみしか使用できないものもあり)
・リアユニットによっては取り付けられない。
・サスペンションリンクによっては本来のリンク性能が発揮できない場合がある。
・組み合わせによってはフレームやリンクプレート、リアユニットに当たる可能性がある。
・リンクプレートやフレームによっては負荷が大きい。
・当然自己責任でバイクメーカーの保証外。
まぁ、メリットは大体お分かりかと思います。
デメリットについてですが、オフセットブッシュを使用することでリアユニットの軸長を短くしているのですが、リアユニットのストロークは変わっていません。
CherryBombの場合ですと、リアユニットの軸長190mmでストローク50mmです。オフセットブッシュを2個使用で仮に1個2mm×2個で4mm短くなったとして軸長が186mmになります。
これをフレームにセットすると、軸長が短くなった4mm分リンクプレートが動き、フレームはストローク100mmのリンク比が2.0:1のため8mmBBハイトが下がります。(計算上ですが)
リアユニットのストロークは変わっていないので、8mmBBが下がったところからリアユニットが50mmフルストロークすると、0サグでの8mm+フレーム側スイングアームが100mmストロークすることになるので今までよりも8mm深く、108mmストロークしたのと同じ位置までストロークすることになります。
フレーム側に余裕がある設計の場合は良いのですが、最近の緻密に設計されたフレームだと、リンクプレートとリアバックやフレームが接触したりユニット自体に当たってしまうということもあります。
Cherry Bombの場合は、リアユニットのエアー抜いてフルストロークさせて、ぐいぐい押してみてリンクプレートとメインフレーム間が3mmほど、リンクプレートとシートステー間が1mmほど隙間がありました。(ギリセーフ)
まぁ、当たるようなら一個はスタンダードブッシュに戻そうかと思ってたんですが。
それから、リアサス形式によってはリンクプレートやリアユニットに、フレームからねじれ方向の負荷がかかるものがあります。
そういった場合、ボルト穴が偏心しているためリンクプレートに接している部分が均等ではないため、このあたりの負荷がどう影響するか心配な面があります。
同様に、軽量フレーム等でリンクプレートが軽量化されたものも、偏心したブッシュの影響が問題ないか剛性面で不安な部分もあります。
あと、0サグ(無負荷)ですでに数ミリ沈んでいるわけで、最近のマルチリンクのバイクで1G´位置から動きをデザインしているものも多く、リアユニットの動き出しとフレームの動きだし位置が変わることで、本来のマルチリンクの美点が失われる恐れもあります。
この辺りは標準のブッシュで不満を感じたときに、オフセットブッシュに交換した場合に変わる沈み込み量とサグの好みを考慮して、ある程度どういった状態になるかを十分考えておく必要がありますね。
あと、フルストロークした際にフレームやユニットに接触しないか事前に確認が必要ですね。
要は全ては自己責任ってことですかね。
まぁ、最近のSLACK & LOWなフレームで、オフセットブッシュが必要になることはあまりないとは思うんですけどね。(;^ω^)
もし、試してみたいって方が居れば参考になればと思いアップしてみました。
ということで今回はこのへんで。
次回はトレイルへ走りに行ったレポートをアップできることを願いたい・・・(;^ω^)
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