娘のバイクを連結して走るため購入したTrailGator、ちょっと弱点があります。
娘のバイク側の連結の構造がちと甘い。というか、この構造じゃダメだろう、という感じです。
たとえば連結部を外すとこんな感じorz。
ネット上でもこの点が不満だ、という人がかなーり。返品している人もいます。
もう少し改良できないものか、思案しました。
それと、そろそろシートが小さくて痛かろうと思い、シートを交換することにしました。
1.シートの交換
・娘のRED LINE のBMXはシート径22.2mm。最近のシートポストはBMXといえども27.2mmだったりしますがこのバイクはトラディショナルな22.2mm。これがけっこう大変。
・この径でシートレール型クランプのシートポストは、少ないです。
・ネットで見つけたものの、22.2mmといえばハンドルだなぁ、と思いつき、アランさんに相談。アランさんは当然ながら、「いらないハンドルを切って使えばいーじゃん」というので、アランさんからハンドルと一般自転車用のクランプを譲り受け、作ってみました。
・作るといってもハンドルを適当な長さで切っただけ。パイプカッターで手頃な位置を切断。
・シートは倉庫にあったサンマルコリニアサドル。裏を見ると製造年が'87とか(笑)。22年前の製造ですが未使用品。
新旧シート比較。
・バッチリです。(撮影後、シート角度はもう少しフラットにしました。)
2.連結部の改良
・純正の取り付け部を横から見ると、こんな感じです。
・純正の取り付け部を上から見ると、こんな感じです。
ヘッドチューブにマウントをU字クランプでかませただけのもので、クランプ部はV字形状でしっかり食いつかないし、コの字型の尖った方がフレーム側ってどうよ?とか思うし、肝心のU字クランプも逃げを考慮して曲がっているので締め付けは微妙です。(本末転倒)
こんなもので挟んだらヘッドに傷がつくのも当然。そして一番の課題は、連結中に回ってしまうことです。(純正ではすべり止めも傷防止パッドもないので、テープを巻いたりタイヤの切れ端を挟んでいます。)
・連結部が回ってしまうと、後ろのバイクはどちらかにオフセットしたままになってしまいます。知らないうちに後ろのバイクが車道側に出てしまっていたり、草むらに突っ込んだりしてしまうのです。
・この構造だと、回転しないようにするには締め付けを強くするしかありません。しかしいくら締め付けを強くしても、1m以上ある連結バーを取り付けて力がかかれば、モーメントが大きく掛かるためどうしても回ってしまいがちです。また、締めすぎるとヘッドチューブが変形してしまいます。
・そこでヘッドを締め付けない、新しいマウント方法をあれこれ思案したのですが、なかなかいい回答が見つかりませんでした。(ここまでで2時間くらいorz)
・一番シンプルで確実な方法は、ヘッドチューブにクランプのマウントベースを熔接することですが、今回はこれは棄却しました。
・仕方が無いので、とりあえず元のとおりに組み付けようとし始めたところ、いいアイディアが浮かびました。それが以下です。
上から見た図
横から見た図
・マウントの台座に補強板の一方をとりつけ、もう一方はフレームの前三角内に用意したクランプに取り付けます。補強板(バー)は左右合わせて4枚。
・こうすることにより、右に回る力が掛かったときには右のバーでつっかえ、かつ左のバーで伸びを抑えます。バー2本とマウントでつくる形はどこをとっても三角形。このため構造的に動かないわけです。だからヘッドチューブのクランプはそこそこ締めておけばOK。
・で、今はこの状態。かなり見た目はアレですが(笑)、意外とシンプルで効果は絶大。メーカーにアポとってみようかしら。
プレートはそれほど邪魔ではないようです。
ダウンヒルバイクのガセットっぽくてかっこいい、.....わけはないですが。
ヘッドマークが隠れてしまうと自転車っぽくないですね。

ハンドルにクランプするというのも一考かな、と思います。ステアリングを殺さずに乗るとどうなるかは実験の必要ありですが。
・娘に乗ってもらいましたが、補強板は走行に支障ないようです。
・連結実走して強化の効果が確認できれば、同じ構造のまま、もっとカッコイイ形に改良してもいいかも。でもきっとこのままだな(笑)。