私のスーパーに速度の伸びがないのは分かっています。でもその理由がよく分かりませんでした。(過去形)
言われた通りにやっていたつもり。
でも言われた通りのことしかやっていなかったようです。自分で考えないとね。
私のスーパースケーティングか一番速いのは、直線ではなくコーナーリング中です。直線のときのスーパーは遅いのです。それはなぜか。ずっと考えていたことです。
なんとなくは分かっていました。体が傾くことに対し、踏ん張ると、その反発で勢いが増すのです。私はこの動作を、直進では活かせないのです。
本屋さんで興味深い本を見つけました。
「使える筋肉 使えない筋肉」(谷本道哉著、山海堂)
この本は、ボディビルでつけた筋肉が役に立たないのはなぜか、ということから、筋肉を使うためには何が必要なのか、ということを論理的に解釈しているものです。
筋肉の両端には腱があります。これがとても大事だということを、今更ながらではありますが、この本に教えてもらいました。
腱はばねの役割を持つ組織で、筋肉により力を蓄えるのだ、ということが分かりました。
スーパーは筋肉で滑走するのではなく、腱で滑走するのです。「ばねで勢いよく」ですね。
私はもともと運動音痴ですから、体のばね(腱)はさっぱり発達していません。
これを鍛えること、これを使いこなすことから始めなければなりません。
かなり明確なトレーニング目標ができたので、今年はスキーオフになっても忙しくなりそうです。
おまけ。
もうひとつ、よい本を見つけましたのでご紹介しておきます。
「日本人のスキー革命」(平沢文雄著、スキージャーナル)
平沢さんはスキーのコーチをして40余年という方です。欧米人と日本人の筋肉組織の違いなどについてと、新しいカービングスキーについての解説が分かりやすく書かれています。アルペンスキーとクロスカントリースキーという違いはありますし、XCスキーの板はカービングで進むものではありませんが、動作の発生などについてはとても興味深い記述があります。ぜひ手にとってみて下さい。