ツールド妻有2009に参加してきました。
あらすじ
・朝3時自宅出発。スタートは7時
・コースは120km。累計標高2000mくらい。
・MTBにセミスリックタイヤでライド。
・小雨模様だが暑くもなく走りやすかった。
・60kmで本日終了。
・あとはボロ雑巾モード→強制スリープモードとの戦い
・なんとかゴール
○スタートまで
朝3時起床のはすが、2時頃に目が覚めてしまい、眠れないのでツール総集編などを観て時間を過ごす。
プロは上体が揺れませんね。不思議なくらい。NHKの総集編のまとめがなかなかよくできており、レースの流れがよく把握できました。コンタドールに乾杯。若さって大事ですよね。
レーダーを確認すると微妙な気圧配置。台風8号の進路次第でどうにでもなりそう。
予報では15時くらいから降るみたい。まあ出発時までもてばいいです。
3時になったのでおもむろに出発。道中はぽつぽつ雨があたります。長岡を過ぎると濃霧になりました。(緑が多く日中との気温差が大きいので霧が多く出ます。)
塩沢石打ICから国道353号に入り山越え。ここは一部コースになりますね。
道端のあちこちに変な造形物がちらほら。アートのいくつかでしょう。たくさんあるので、ちゃんと観て回るにはバイクでは力不足かも。このへんは平らなところがないですからね。
会場入り。駐車場は近くの浄水センターへ(指定箇所)。ミオン中里は混雑していると思ったからそちらにしたのですが、ミオンにも停められたみたいです。来年はミオンに停めようかな。
受付を済ませ、バイクの用意や着替えをしているとちょうど時間となりました。会場へいくと新潟の会のメンバーやENDさんやらに会いました。みんなで完走できますように。
○ジャージ
大会の参加条件が「参加賞のジャージを着用」ということなので、みんな同じジャージを着ています。
「やはり」ですが、見分けがつきません(笑)。なんか楽しいですね。
私のジャージはLサイズで申し込みましたが、小さかったです。パツンパツンです。
そしてこのジャージがあまり伸びない素材でした。なのでクラウチングをすると背中が凝ってしまいそうでした。(それでもなんとか着ましたけどね。)
憶測ですが、イタリアサイズのLだったのかなと思います。(イタリアサイズのSMLは、日本サイズと同じか、やや小さいようです。)
USサイズは1サイズずれます。私は日本サイズだとLかXLですが、USサイズだとMかLです。イタリアサイズだとLかXLか、場合によってはXXLです。)
大会後もたまに着たいのですが、窮屈なのでちょっと考えちゃいますね。(アランさんに直してもらおうかな?)
500名も同じジャージだと、ちょっと笑いがこみ上げてきます。
会場にいると「ウォーリィを探せ」とか、「マトリクスのスミス氏がうじゃうじゃ」みたいな状況なのです。そのうち、中学の体操着みたいなもんかと思えるようになりました。
その中からkinoさんとAllieさんを発見。今日のライドの走り方をなんとなく決めました。それぞれ体力差とかバイク差(?)があるので、ペースも違います。エイドステーションごとに集合しようということにしました。(おかげで一人ぼっちでボロ雑巾ツアーをしなくて済んだわけです。)
○スタート
10名程度ずつ、間隔をおいてスタートです。まあ適当。ゴールは各自三々五々という感じでしょうから、全員がここに居るのはこの瞬間までですね。
最初はペースも何も分かりませんから、いつものライドくらいのペースでいいか的な感じで走りました。(まだ眠いですし。)
しかし登りに差し掛かると、スイッチが入るみたいです。ひとつの坂はなるべくイーブンペースでクリアしたいという気持ちがあるのか、ペースを落とさないようちょっと気合いが入ります。
最初のエイド(23km)までに結構息が上がってきていました。この先まだ100km近くあるのに心配です。いつものライドだとようやく山に入ったという感じなのにね。
エイドはごちそうがたくさん並んでおり、ここで朝食を摂ればよかったじゃん、というほどでした。ほとんど手をつけられず通過チェックしてから再出発。
○途中
再出発すると体が温まったためか、頭もすっきりしてきたし、体もほぐれたようで、スタート後の苦しさがなくなりました。
これがいけない。
いつもの調子(60-80kmを平地ありのそこそこで走れるペース)で走り続けました。
MTBで知らない道を120kmライド、しかもほとんど山ということだから、ダート100km走るくらいの気持ちでいかないとダメだったと思います。
ロード120kmのつもりでいいペースでほいほいと走りつづけました。
もちろん走っている間は息を切らせつつも楽しいと感じていましたよ。道も景色もうちの田舎に似ていて居心地が良かったですから。
スタート後からぽつぽつとまばらに降っていた雨は、10時ころから小雨っぽくなってきました。
既に湿度100%の天然サウナで走り続けていたので、ジャージはびしょぬれですから、大した違いはないんですが、ロードの方々にとっては下り路面が濡れているのは怖かったと思います。あちこち苔むしているところもありましたし。
MTBでは全然問題ありませんでしたね。しかし縦溝の切ってある路面はタイヤが横にずれるのでちょっと気を遣いました。(あれって意味あるんですかね?)
○モード変更 通常モード→ボロ雑巾モード
60km地点あたり。
「エイドステーションなんて2〜3個飛ばしでたまに寄ればいいんじゃないか」と思っていましたが、常連になりつつありましたorz。
新潟の会の方々の多くは80kmクラス。体力に自信がないとかでこちらにしたようですが、皆さん健脚ぞろい。
それについて走ったからか、すっかりこちらは体力の限界orz。ていうか、どう考えても120km走るペースではなかったですね。
淡々といいペースで走ってきましたから。いつもはアランさんの後ろに隠れて楽しているのに、今日はそれがありませんし。
なんかね、ぐったりしているんですよ、体が。
この疲れ方はあれですね。寝不足。5時間くらいしか眠っていませんからね。今までいくつも大会を経験してきましたが、とくに長時間のライドに一番影響するのは寝不足です(私の場合)。
体が勝手に自分のスケジュールで眠ったりします。いうことをきいてくれません。
その頃には地図とにらめっこして、まだ半分しか走っていないのに本日終了モードの自分をどうやってゴールまで走らせようか考えていました。
○お昼
80kmあたり。
一度はぐれたkinoさんとAllieさんと合流でき、気持ちが少し楽になりました。しかしこの後は私が一番足を引っ張るはず。先に行ってもらうほうがいいなと考えていました。
80kmのエイドは屋根つきの野外ステージのようなところで、おにぎりとドリンクを頂き、その上漬物やらトマトやきゅうりなどたくさんのおつまみが多数。というより無数。
ステージではなにやらバンド演奏をやっていて、軽く聞き流すにしても和みました。疲労困憊の私には。
途中から、ちょっと胃の調子が悪かったです。もたれというんですかね。普段感じない感覚でした。「慣れないホルモン食べたせいかなぁ」とか考えましたが、いまさらどうすることもできないし、この先体調が悪かろうが体力がなければ走りきれないし、まずは食べておかなければ思いおにぎりを食べました。(結局食べるんですが。)
漬物がおいしいんですよ。それこそタッパー持ってきて詰めて帰りたい、むしろそのタッパーごと持ち帰らせてくれ、ぐらいに。冷えたフルーツトマトも最高に甘くおいしく、何個食べたか分かりません(推定20個くらい?)。
食べてばかりで再スタートしようとしない私に、「そろそろ私ら出発しようかと...」と
Allieさんが言うので「遠慮しないで先に言ってください」と言いました。
そのときはまだもうちょっと休んでいれば回復するかもとか甘いことを考えていたんです。
その後すぐに私も「進まないとゴールはしないなあ」と思い直し、走り始めました。
(感覚的にはウルトラ100km的な感じになってきました。)
○午後
走れるんです。でも重いギヤは踏みません。これは自分で決めた制限。なるべくクルクル回すこと。もも上げを意識。
姿勢は高くキープ。軽いギヤはいくらでもあります。そのためのMTB。センターローまでは使いましたが、インナーまでは使いませんでした。
このへんになってくると、ロードでなくてよかったと思いました。目標にかなうギヤを選べるからです。ロードだとギヤが足らず、いくつかの場面では重いギヤを踏まなければならなかったでしょう。(最大12%くらいの勾配はありました。)

沿道のアートが励みになりました。
エイドステーションに着くと、昼食で腹いっぱいで苦しいくらいなのに、きゅうりや漬物を頂きました。食べると気持ちがちょっとおさまる気がしました。(←ストレスでやけ食い?)そうだったのかも知れませんね。
○モード変更 ボロ雑巾モード→強制スリープモード
体力的にはきっとなんとかなるし、筋肉痛も出ていないから走りきれるだろうと考えていましたが、伏兵がいました。
14時頃、少しずつ眠気が襲ってきました。お腹一杯で消化も済み、栄養補給ができたので眠って体の再構築をしようというのでしょう。体の内側の都合はそういうことだったと思います。
しかし外の都合はそうはいきません。まだ走っているんです。あまりに眠く、のぼりでもフラフラと夢遊している状態でした。
仮眠をとることも考えましたが、のたれていると思われて回収されるとイヤなので、無理して居眠り運転を続けました。その調子で登りを2つほど越えたと思います。
あとは眠気との戦いでした。エイドで休憩していると眠気はなくなるのですが、走り始めるとしばらくして眠気が襲ってきます。下りでも眠ってしまいそうでした。
○ゴール
そんなこんなでなんとかゴール。
ゴールしたのは16時頃だったと思います。7時スタートですから9時間のライド。
ゴールしたときは、「これで眠れる」、そう考えていたと思います。
完走後のおにぎりが最高においしかったです。
同じジャージを着て、同じコースを走った面々が周りにいます。自然と、顔を合わせると「おつかれさま」と声が出ていました。
○撤収
疲れすぎていて何もやる気がしませんが、風呂に入れば落ち着くでしょう。ミオン中里の入浴券で温泉にゆっくり浸かりました。
お土産に、ロビーで売っていた夕顔とまくわを買って帰りました。
帰路の途中、あまりに眠いのでPAで仮眠しましたが、そのときに内股の腱が攣ったのでのたうちまわりましたorz。
帰宅すると荷物をフラフラしながら片付け、すぐに床に着きました。(エビス500で乾杯しました。)
○反省
・なめてかからないこと。
・MTBで120km走りきれたのはGood。糸魚川もMTBで出ようかな?←やめとけ。
・ブレーキトラブルがありました。
(フロントのブレーキホースが短すぎ、オイル漏れをしていました。)
○コース
・同じ新潟県内のロングライドコースということで、距離も同じGF糸魚川と比較すると、累計標高はどちらも2000〜2200mくらいらしいので、ほぼ同じです。
特徴を拾うとすれば、
・糸魚川は標高差400mくらいの峠が6つくらい。
・妻有は100mくらいの登りが10くらい?
長いのぼりが得意か、短い登りが得意かで難易度は変わるような気がします。
・糸魚川は最後の20kmは海岸線沿いのフラットコースなので、体力が底をついていてもどうにか帰って来れます。(その区間を諦めてしまってもいいかも。)
・妻有は最後まで登りがありますから、精神的には厳しいのかもしれません。
甲乙つけがたいというのが、私の印象です。
来年も、走りに来たいですね。できればアートを順路に入れてもらえば嬉しいな。(ほとんどがコースからちょっと入ったところだったので見に行く余裕はなかったですorz。)