Fin'sのKNTくんのブログにPowerCranksが掲載されていたのでどんなものか調べてみました。
PowerCranksって、左右のクランクが独立して回転するんですね。面白い。
ついでに興味深いサイトがひっかかりました。
http://www.zenshin-k.com/ugoku/pedaling_howto.htm
PowerCranksは左右のクランクセットが180度対向で固定されている従来のクランクセットとは異なり、それぞれが独立しています。左クランクにワンウェイクラッチベアリングが入っていて、正回転ではトルクがかかり、逆回転はフリーという状態になります。
以前、ライド中にもんちさんらと「90度ずらしたクランクのペダリング」とか、「同位相にセットしたクランクのペダリング」とかの話をしましたが、このクランクはリアルタイムで好きな角度にできます。(好きな角度になるかは分かりませんが(^^;)。)
同位相でクランキング(これはペダリングとはいわないでしょう)すると、体幹だけで尺取り虫のようにうんしょこうんしょこと漕ぐことになります。(youtubeに動画があります。)
一言でいうと片足ペダリングをずっと続けるためのクランク、ということになります。
片足ペダリングでは反対側の脚の重量とか反動は使えないので、片足のみでしっかりぐるりとまわせるように訓練される、ということのようです。
180度対向で固定されているクランクでは、これら重量とか反動を使える訳ですから、必ずしも片足ペダリングで上手になる必要はないのですが、もし片足が反対側の回転の邪魔となっている場合には、それを少なくすることにより、より多くのトルクを出力できます。狙いはここにあるのです。
片足ペダリングはうまくできないよりはできた方がいい、ということです。
これについては同意できます。
また、このペダリングを練習すると、ポジションも煮詰めやすいと思います。そういう点でも使い道の多いデバイスだと思います。
このクランクセットでぜひ試してみたいのが、180度以外の位相でのペダリングです。馬で言うギャロップ?のように、タタン、タタン、というペダリングはどうかな、とか。面白い可能性のあるクランクだと思います。
さて、もうひとつのリンク先ですが、こちらはPowerCranksと「ペダリングマスター」といわれるデバイスを組み合わせたトレーニング方法のようです。
ペダリングマスターをとりつけることにより、理想的な足の動きをより明確にしようということだと思います。こちらも目的は同じですね。むしろこちらはバイクのみに焦点を絞っています。(PowerCranksは体幹トレーニングになるので、ランニングにも効果があるようです。)
この方法のいいところは、リンク先ページに示されている、「ブランコ型ペダリング」よりも、「大回転型ペダリング」の方が良く、その違いはペダリングマスターの動きの違いとして捉えられる、という点にあると思います。
このページを見て、なるほど自分が今やっていることはこれそのものだな、と改めて実感した次第。
この2つのペダリングの違いは、分かっている人にはイメージできるものではありますが、それを誰かに100%伝えるためには、実際にそのように動いていることを目で見るのが一番確実です。足の中の動きを、デバイスの動きとして表しているところが、とても良いと思います。
とくに上死点手前のペダル角度、入力の具合は、なかなか口で言っても伝わるものではありませんし、ペダリングをしてみせても伝わりにくいと思います。しかしこのデバイスならば一目瞭然なわけです。レッスンにはもってこいのデバイスですね。
ぜひご覧になって、ペダリング向上に役立ててはどうでしょう。