ブダペストやウィーンでは、ハンガリー製のグラス弓が多く使われている。
日本から輸入するよりは価格が安いから、普及している。性能のばらつきがあるが、修練するのに問題はない。
震動が少なくたいへん良い弓もある。
竹弓もオーストリア製などもある。こちらはあまり良くはなかった。
形の良くないものや、裏反りが多くひっくり返りやすいものもあった。
弓道家の中には、その弓を寸詰まりなどに改造して使用している者もある。
弓具の知識がなければできないことである。
ウィーンでは経験者が矢の製作の指導を行っており、初心者も指導を受けて自分の矢を自作する者も多くある。
ジュラルミン矢にターキー羽であれば、日本から輸入する必要はないだろう。
弓道普及には、現地生産体制の確立が望まれる。
将来は、労働賃金の安い近隣国で生産して日本へ輸入する方法も考えられるだろう。
弦巻き、弓道衣、弓袋などはすでに輸入も多い。
(はやり、生産国を明記すべきだ)
国際化に踏み出した以上、このような点も弓道母国として覚悟しなければならない。

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