2010/3/4

山之口獏という詩人  音楽

放送を見終わって「違和感」や「本質を曲げている」と批判があったNHKエデュケーショナルの番組「知る楽、こだわり人物伝 時代を歌ったフォーク歌手」という高田渡さんのドキュメントですが、再放送の最終回がなんとお蔵入りしてしまい「幻の最終回」になったそうです。
関係者からのクレームがあったとかないとか。

きちんと放送して、期待していた視聴者に応えたうえで、検証する時間なりを設けてホームページで発表する、という手もなかったのかなぁ?
ちょっと残念な気がします。
放送しなかった、ということは局側の非を暗にみとめ、封印してしまったということなら、なんだか半端な結末ですね。

たしかにあんまりな取り上げ方というか、4回の番組を無理やり起承転結つくるために相当な「意図」をもってシナリオ作り、編集をしてしまったような感じはしましたが。

高田渡さんの歌のなかで「生活の柄」という代表曲がありますが、生涯最期となる白糠でのライブもこの曲で締められたというライブ映像が組み込まれた最終回のエピソード、ファンにとってその痛々しい姿は見るに忍びないものであったことは間違いありません。
しかしその貴重な映像を見たかったという視聴者も多かったでしょう。
でもそれが番組にとって必要な映像だったのか、どうかというのも問われているのかもしれません。
あのライブの数時間後には病院に担ぎ込まれ、そのまま回復することなく亡くなってしまったわけですし。



「生活の柄」の歌詞は沖縄の詩人で、清貧を絵に描いたような生活を送っていた山之口獏。
渡さんは過去に多くの詩人の作品を取り上げているなかでも、獏さんは相当なお気に入りだったそうです。
ご本人がプロデュースした作品集もありました。僕も所蔵しています。
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沖縄で録音し、沖縄のミュージシャンやコザ在住の内田勘太郎氏など錚々たるメンバーで録音されている名盤です。

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高田さんも愛読していたという詩集↑も持っています。
ときどき棚から出して僕も気分転換しています。


山之口獏という詩人を知ることができたのも高田さんのおかげです。
そんな出会がなかったら一生知ることもなく過ごしていたかも。
書店でも売上の悪い部類であろう詩集ですが、ぜひ手にとって読んでほしい作品集です。
なんだかちょっとおかしくって、せつなくなって、時々戦争のことを思い出して考えさせられて。。

こうした出会いを沢山作ってくれるのが、やっぱりミュージシャンズ・ミュージシャンなのではないかな、ともおもいます。

ビートルズだってストーンズだって、彼らのルーツミュージックへの真摯な姿勢があるからこそ、彼らの音楽の輝きも増し、そしてファンたちがそうした古い音楽や知らない音楽に対して、どんどん積極的に聞くようになって。
なんというか、いい循環が生まれるというのか。
もちろんそうした知識をきちんと伝えてくれる音楽評論家やDJも大事ですよ。

一般視聴者が高田渡、という日本を代表するミュージシャンを知るきっかけになり、さらにアメリカンルーツミュージックや、日本の古い歌、詩を知るきっかけになればこの番組だってそれなりの役割を果たしてくれたのかと思うと、再放送中止はやっぱり寂しい気がしました。

(追記:その後mixiのコミュにNHKに問い合わせをした方の書き込みがありました。NHKに対して遺族の方から4回目の放送中止をお願いされたとか。亡くなる直前の痛々しい姿を見るに忍びなく、とても辛い、できれば放送はしないでほしい、という依頼に対して遺族に全面的に協力していただいていた制作側もその意図をくまざるを得ないと判断したそうです。)

さて高田さんとは違い、知る人ぞ知る、知らない人は全然知らないシュールな世界を奏でる現役僧侶によるご利益ライブが藤が丘の「青いパパイヤ」で決定しました。

3月10日(水) 午後7時30分〜、午後9時〜
出演:ボサツノバ
チャージ無料(投げ銭大歓迎)

ボサツノバさんは昨年より北海道・秩父別(ちっぷべつ)町のお寺に赴任中で、今回は久々の里帰りライブだそうです。
ボサノバのリズムにお経やロック、歌謡曲から童謡までまさにチャンプルな音楽です

チャージ無料・投げ銭ライブ!

「ヤギさん郵便」


いらっしゃ〜い。
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2010/3/5  10:42

投稿者:へびG

>月夜さん
そうなんです。北海道に住む友人がその前の公演を見たそうで、とっても具合悪そうだった、といってました。
無理を押して演奏活動を続けたことが命とりになってしまったんでしょうね。それもミュージシャンらしい生き方なのかもしれませんが。

ボサツノバさんはジョアン・ジルベルトにディープ・パープルからモー娘、宇多田ヒカル、童謡となんでもありです。
お経が見事にボサノバにブレンドするのも聞きものなんですよ。

http://hello.ap.teacup.com/kerokeropeace/

2010/3/5  7:50

投稿者:月夜

高田渡さん北海道で亡くなったのでしたね。合掌。ボサツノバさん、なんだか味ありますね。ポリスのファンってとこが笑えます。近くなら絶対行くのになぁ。

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