2009/5/5

悲劇のトランペッター 棚ごそ2  音楽

棚からゴソゴソ続いております。
こないだのWilbert Longmireに続き、Woody Shawを久々に聞きなおしました。
(実はその前にWEATHER REPORTがあり、それはまた別の機会に)

いやー、この人のラッパは相変わらず素晴らしい。
クリフォード・ブラウンとリー・モーガン、フレディ・ハバードのよいところをまるごとパックしたようなというか。
4度進行のフレージングも見事だし、音程も正確。

これほどのテクニシャンかつオリジナリティのある人なのに、今もなお評価が低いのはなぜ?

僕は代表作のRosewoodとStepin Stonesの2枚しか持っていませんが、一連の作品大半は廃盤状態が続いているようです。

権利関係なのかどうかわかりません。
単にレコード会社の怠慢なのでは?

本当に悲運な人生でした。
60年代からサポートミュージシャンとして活躍してきた彼ですが、自分のリーダーアルバムを出すまでには相当の時間がかかりました。
「売れ線」とは距離を置く姿勢が結果として招いたことかもしれません。

MUSEからCBSという大手と契約、Rosewoodを発表し、ようやく「成功」を手に入れたかと思われた彼ですが不幸は家族、そして自分へと襲いかかります。

ツアー中の彼が家に戻ったら奥さんと愛息がいない。(ジャケットに一緒にポートレートに収まるくらい溺愛していたらしい)
こともあろうに自分が共演・サポートしてきたデクスター・ゴードンと駆け落ちしたそうです。

弱視の彼は町中をさまよい、息子を探したそうです。

そうしているうちに89年2月、自分を励ますため仲間が開いてくれるパーティに向かう途中、地下鉄ホームから転落。左腕を切断してしまいます。
当時、久々に彼の名前を雑誌記事で見たとき、まさかこんなことで話題になるなんて思いにもよりませんでした。

もともと失意の中、薬などでぼろぼろになってきたところに、この事故。
そしてAIDSが彼の体を蝕み、同じ年の5月、腎不全で亡くなります。

彼ほどの才能、技術を持つトランペッターはそうはいないと思います。
もっと評価されるべきミュージシャンなのに。


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