あらためて車庫にある2輪車のタイアを見ると
コンチネンタルにイノウエにミシュランに ビレリか
見事にヒト昔もフタ昔も前の旧いデザインのタイアばっかり
しかしワタクシ
どうしてもイマドキのタイアのデザインが
受け入れられないのでございます
旧めのタイアはどれも見事な亀甲パターン
(パターンは旧いですがどれも現行品です)
亀甲模様は縁起物
タイアのパターンに縁起物を忍ばせ
路面に亀甲模様を刻むなんてこりゃまた粋だぁねぇ
なんてつもりで選んでるわけじゃないんですが
どうしても熊の爪痕みたいなパターンはなじめないのです
そんなタイアのなかでも
特にデザインに惚れて選んだのはTに履かせてる
ミシュランのM45
一見現代的なデザインっぽく見えますが
登場は意外に古くてたしか60年代後半
当時はレース用のレインタイアだったようです
そういう目で見るとこのタイア
なんとなくキュビズムっぽいデザインされてませんかね
イヴサンローランのモンドリアンルックにもつうじるような
60年代フランスの先鋭的雰囲気残すこのタイアが
現在も新品で購入可能ってのは
結構嬉しいことだと思うわけです
バイクのタイアは外から丸見えですし
タイアのデザインもバイクの一部と考えると
2輪車のタイア選びって4輪よりも重要ですな
しかしサイズ面の選択肢が狭くて悩むとこですが
T250のような速さが売りの小排気量車で
当時欧州でヒットした車種にはこのタイアで
間違いないと思います、確実に似合います
0.25インチ刻みでサイズが選べるってのも
このM45のえらいとこ
でもこのM45
自分のほかに履かせてるバイクを
1台も見たこと無いのはなんでだろ
なんて、さも昔から知ってたかのように言ってますが
タイアについて一家言もてるほどバイク歴長くないんです
なので、M45の存在を知ったのは
近年になって雑誌でこの取材記事みてからです
http://www.motogiroditalia.com/
http://www.fcv.ne.jp/~kaz-ya/mondial01mn.html
かつての公道レースを復活させた長距離イベント
モトジーロ・デ・イタリアです
175ccまでの排気量で競われる公道競技ですが
ヘルメット以外は当時の雰囲気を踏まえるように
規定されてるようで、もちろんタイアもそのように
大半は縦溝の50年代様式なタイヤを履いてますが
結構このM45履いてる車両も多いんです
50年代で途絶えたレースですが、60年代のタイアも
雰囲気にそぐわなければいいんでしょうかね
モトビやジレラ、モンディアルにM45履かせてる姿に
やられてしまいました
大排気量車には大排気量じゃなきゃ成し得ない
走りの楽しみがありますが、小排気量車にも
小排気量ならではの楽しみ方があるわけで
60年代フランスの先鋭デザインを今に残すミシュランM45
人と違うことを持って意義とするバイク好きは
このタイアの新品が手に入ることを喜び
このタイアを活かせるバイクを持つことを喜び
胸張って大排気量車ひしめく路上に小排気量で走りだすのです
ハーレーやドラックレース、ダートトラックに代表される
アメリカ的2輪車文化も好きだけど(XR1000には憧れる)
モトジーロのような世界が自分的にはより身近なあこがれです

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