ただいまラビットを預かっております
以前復活させた301B4ですが
このたびオーナーが変わることになり
新オーナーにラビットを快適に楽しんご
いや楽しんで戴くための各所の整備を承ることになりました
動きが渋くなっちゃってるとこや
傷みが進んでしまってるとこの整備と合わせて
バッテリーを6V×2個直列12Vから、12V×2個並列12Vへ
配線作成と合わせて承ることになりました
飛行機屋さんの設計だけあって
車体の重量配分の左右均等化は徹底されてるラビットですが
バッテリーまで左右振り分けなわけですよ(ハイスーパーになると
バッテリーは1個の代わりに燃料タンクが左右振り割け←飛行機です)
で、6Vのバッテリーを2個直列にして12Vを得てるわけですが
当時は6V電装の2輪車たくさんいましたからバッテリーも安価
だったんでしょうが、いまや6Vは絶滅危惧種、おのずと6Vのバッテリーも
需要が減少→選択肢もなくなり、市場原理で価格も高価になりました
純正通りに2個搭載すれば、バッテリーだけで16,000円は掛かることになり
まさに4輪車並みのランニングコストが掛かってくることになります
まあ、4輪車だと思えばいいんですけどね
現代にまったく同じ構造で新車のラビット造ったら
価格は4輪車と同等になると言われてますから
この世界一精密で優秀なスクーターを
一台でも多く生き延びさせるためには
“たかがスクーター”なんてナメた気分で関わっては
冒涜に値することになります
いくら中古車価格がベスパやランブレッタの同格車に比べて1/10だろうと
ラビットは世界一のスクーターであるという「誉」は曇るものでは無いのです
(疾風の誉エンジンと掛けてるわけです、念のため)
ラビットに乗るということは、ビンセント・ブラックシャドウに乗っている
とまではいかないまでも、CB750fourぐらいに乗っていると同義な意味だと
思って丁重に、且つ誇りを持って扱いたいものであります
べスパのようにほっとくと右に倒れるなんて“出来”じゃないのであります
左右均等低重心を徹底したラビットは、左手にオカモチを担いで小路をUターン
出来るほどの安定性を備えたスーパースクーターなのであります
(カブでも出来る、というかカブのほうが安定してるけど)
すばらしき世界に誇る超絶スクーター ラビットです
まあ、そうはいっても 1個8000円もするじゃない 6Vのバッテリーって
12Vだったら安いし選べるし、やっぱり12V並列は魅力的だよね〜
まあ、背に腹は代えられず
考えて やってみました
マイナス側の端子にスイッチを設けてるのがミソです
乗らないときはこのスイッチをOFFにして回路を遮断
暗電流を発生させないようにしてバッテリーの消耗を止め‥ られればなぁ
バッテリーって並列で使うとダメになるのが早いってのは定説のようで
12V並列化は必ずしもいいことばかりじゃないようですよ
かといって12V1個だと当然容量が足りないので
レギュレーターとかに負担掛けないかなとも思うし
かといって容量の大きなバッテリーを設置する場所なんてのも無いし
(ツワモノはステップに置くみたいです、そうしてる方いました)
でもなぁ こんな配線で どうなるんだろぅ 電気はわかんないなぁ
スイッチも容量は15Aって書いてあるけど、家庭用の交流用だし
実際に12Vのバッテリーを取り付けてエンジン掛けてみなきゃわからない
爆発したりはないだろうけど、ホントにこれでちゃんと動くのか
バッテリーの消耗は抑えることが出来るのか
それはバッテリー購入してからの話
というわけで 新オーナーさま いろいろ考えてやってみました
今度の週末お逢いできれば 御相談のうえ続きのGOサインを願います
なにしろバッテリーは消耗品ですから、購入してから乗り始めるまでに
半年もかかるようだと、その間に消耗しちゃいますからね
いや、消耗を抑えるためにこういう仕組みにしたんですが
消耗するものは消耗するので、消耗するんだかしないんだかですけども
うーん電気は難しい

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