業界最高年齢社長Halのゲーム日記 その349 ふしぎふしぎあらふしぎ編

2011/5/22 | 投稿者: hal

自然界の不思議というのは、本当に凄いものがある。 前振りなしでそこだけ読むと、ウソとしか思えないようなものが結構あるものだ。 

「SENSE OF WONDER」という言葉は、40年代から欧米のSF界で使われていたが、日本でおなじみなったのは恐らくは60年代も末になってからではないか。 直訳すれば「驚異の感覚」とでもいうものだが、もっと平たく言えば「ふしぎふしぎあらふしぎ」という感覚である。

語源に関しては、レイチェル・カースンの著作(1965)よりだいぶ前からSFでは使われているので、SF起源と考えた方が正しいだろう。

以下のような事象もこの「SENSE OF WONDER」の典型と言える。


アリの頭部に寄生して発芽に有利な場所に移動させ死ぬ時間までも操作する恐怖のキノコ (Gigazine 2011年05月17日 20時00分49秒 http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&ar=windowsmedia)

というものがあるそうな。

アリに寄生して発芽するOphiocordyceps属の一種は、宿主の精神を乗っ取って生存に有利な場所に移動させ、最も適した時刻に宿主が死ぬように操作するという特性を持っているとのこと。

キノコに寄生されたアリは、ほぼすべての個体が正午近くに死ぬべき最終地点に到達し、日没に死に至るそうだ。 アリの行動を支配するだけでなく、その場所と時間までも操作する恐るべきキノコだ。

キノコの発芽の時期が来ると、 アリは酔ったように歩き回って低い位置にある葉へと誘導され、葉の裏側の葉脈に噛みつき、そのまま死に至る。 

アリが葉脈に最後に噛みつくのは正午だが、実際にはアリは日没まで生きている。 これは、「恐らくアリの頭を突き破って発芽するプロセスを、涼しい夜の間に行うための戦略と考えらる」と研究者は述べている。

つまり自分(キノコちゃん)に最も都合の良い行動をアリに取らせるというだ。 たかがキノコがなんでこんな複雑且つ高級な行動ができるのか、これが自然の驚異というものだろうか。


他にもカタツムリを操る寄生虫なんてものもある。 (同 2007年01月06日 18時03分14秒 http://gigazine.net/news/20110517_zombie_ant/)

これに寄生されたカタツムリは、わざわざ目立つ場所へ行ってしまう。 そして寄生虫が触覚に移動すると、触覚が動いて鳥の目を引きつけ、結果として鳥に食べられてしまう。

その寄生虫は鳥の中で成虫になり、鳥は幼虫を含んだフンを排泄し、そのフンをカタツムリが食べ、という恐怖のサイクルを繰り返す。 Dead Spaceかはたまたバイオショックか、それともS.T.A.L.K.E.R.のゾンビ兵か。


なんともおっかないキノコや寄生虫ではある。 精神操縦などというとSFの世界だけかと思っていたが、実際にこんなことがあるんですな。 

未だある。 キブリは脳が胸にあるので、頭を切断しても1週間ほどは生きていけるとか。 ゴキブリはギロチンでは死なないのだw

コメントを頂いた方によると、こんな虫もいるそうだ。

ツリガネムシも宿主の神経系に作用する蛋白質を出してワザと水死させる
とのこと。


他者の行動(生死に関わるようなものでも)を強制しうる能力というは、考えてみるともの凄くこわい。 このワタシたちも誰かに強制されて日々の生活を送っている?・・・(笑)

「SENSE OF WONDER」という言葉は、正にこのようなことのためにあるような気がする。


そういえばハインラインの名作「人形つかい」は、人間に寄生して精神操縦するタイタンのナメクジ状生物と、人類との戦いを描いた傑作だった。 私は中学生の頃元々社の最新科学小説全集(当時は未だSFという言葉は日本では知られていなかった)で読み、そのおどろおどろしさと猛々しさに戦慄したものだ。

しかもこのナメクジに寄生された人間は非常な多幸感を味わうので、戦いに疲れたある種の人間には、むしろ好ましい状態とさえ思える者がいるという設定になっている。 このあたり、他人に支配された方が楽というところなど、ハインラインらしい皮肉が効いている。 我々の中にもこのような人々がいるような・・・

コリン・ウィルソンの「スパイダーワールド」にも、人間の精神を支配する蜘蛛が出て来る。 こちらはハインラインよりも大分捻った内容で、一種のビルドゥングスロマンという趣きがある。

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