業界最高年齢社長Halのゲーム日記 その334 死の灰編

2011/4/17 | 投稿者: hal


文部科学省は12日、福島県飯舘村、浪江町など6市町村の土壌、雑草から微量の放射性ストロンチウム89と90が検出されたと発表した。 ストロンチウム90は土1キロ・グラムあたり32ベクレル検出とのことだ。

いよいよストロンチウムが来たか、という感がある。 昔(1954年)アメリカによる水爆実験の際、珊瑚礁などが細かい灰になって大量にまき散らされ、160キロ程離れた海域で操業中のマグロ漁船第5福竜丸などがこれに被爆した。 乗組員はその後死亡、「死の灰」という言葉が一躍有名になった。

これらは放射性降下物(フォールアウトとも言われる S.T.A.L.K.E.R.の次はフォールアウトか・・・)と呼ばれる。 ストロンチウム90、セシウム137などである。

この内カルシウムに化学的な性質が似ているストロンチウム90は骨などにたまりやすく、長期の内部被曝(ひばく)の危険があるという。

半世紀以上昔の事件だが、当時の大騒ぎは今でも覚えている。 「ビキニ」という地名が一躍有名になったのは、この事件がきっかけではなかったか。 水着のビキニなら大歓迎だが、死の灰はご免こうむる。

福島原発には1機プルサーマルがあり(3号機)、プルトニウムも燃料に使っているので敷地内からはプルトニウム238も検出されている。

ヨウ素131よりプルトニウム238やストロンチウム90の方が遙かに毒性が高い。 特にストロンチウムは怖い。 今の所ごく微量というが、東電はプルトニウム検出用の測定器さえ持っていなかったという。 (プルトニウムは到達距離が数pと短いので、検出が困難) 

風評被害というが、東電や原子力保安院の発表が細切れでてんでんバラバラだから、風評も流れるのだ。 諸外国からも情報の発信が遅いし少ないという非難が多い。
このあたりもう少しなんとかならないものか。

もう一つ、現在最も怖いのは「福島原発付近で大規模な余震が発生しないか」ということだ。 もしマグニチュード7.0クラスの直下型地震が原発付近で発生すれば、この世の終わりという事態になるだろう。 恐らくは(風向きにもよるが)東京でも深刻な放射線汚染に見舞われることは必定だ。

それにしても、核兵器の実験場近くならともかく、東京にいながら「死の灰」ストロンチウム90に怯えなければならないとは、恐ろしいことになったものだとつくづく思う。


私はこれまでは消極的ながら原発容認論者だった。 「他に適当なものがないのならしょうがないだろ」程度の軽い認識だった。 しかし、今回の事故でこの認識は変わった。

「原発はいいものだ。 火力よりコストは安いし大気汚染もない。 海外の石油事情で発電量が左右されることもない」

但し・・・ 「事故が起きなければ」である。 

今回の事故では、「一度原発で大きな事故が起きれば、人類の力では制御できない」ということを思い知らされた。 これが人間の驕りというものだったのかも知れない。

しかし、原発から他の発電方式にシフトすれば、発電コストの上昇は避けられないだろうし、それによる日本全体の工業力の低下も必然だ。 只でさえ、地震と津波の被害で長期的な電力不足となっている。 そこに発電コストの上昇が追い打ちをかけるのだ。

電力の不足と電気料のアップで、日本の国際的競争力は低下の一途を辿るだろう。 20年後にはアジアの中でも中以下の存在になっている可能性も高い。 

就職難は更に厳しくなり失業者も増加する。 失業率は5%とか10%とかいう程度ではなく、30-40%は当たり前という世の中になる。 日常生活の内容も、今より遙かに低レベルなものになっているだろう。 自宅警備員などという優雅な職種もなくなる。 自宅を警備するような余裕がなくなるからだ。 巷には二つある臓器の一つを売って糧を得ようとする人々が溢れる。 静まりかえった町の中で活気を帯びているのは、それらの人々を手配する手配師達の声だけだ。 その声がうらぶれ荒廃した街角にこだまする・・・ 

正に「日本沈没」である。

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