業界最高年齢社長Halのゲーム日記 そ308 野田節再び編

2011/2/20 | 投稿者: hal

なつかしや銀河乞食軍団、その前日談である。 いかにして乞食軍団が創設されるようになったのか。 ロケ松・ムックフォッファの若き日?の勇姿を刮目して見よ!

というわけで、銀河乞食軍団黎明編でありんす。

銀河乞食軍団黎明編1-4 (積ん読済) 大元帥閣下原案 鷹見一幸 ハヤカワ文庫

前に、「この種の著作はどうしても大物原案家の方に目が行ってしまい、肝腎の内容は今一つ」と書いたが、本書に限って言えば、決してそのようなことはない。 鷹見氏の文は流麗自然とは言い難いが、大元帥閣下の雰囲気は充分出ているし、ハードウェアの表現に限ればその上を行くのではないか。

野望円舞曲(このタイトルはいかになんでもダサ過ぎですなあ)は田中的雰囲気はあっても、イメージとして田中とは少し異なるような気がする。 この種の作品は文体を原案作者に似せようとして頑張りすぎると、内容的には問題が出てくることが往々にしてある。 野望円舞曲もその陥穽に落ちてしまったような気もするのだ。

しかしこの点「銀河乞食軍団黎明編」は「野望円舞曲」とは大分異なる。 鷹見氏の文章は野田氏の文章よりやや堅いせいもあるが、文体を似せることより全体のイメージを野田的にすることを先行させているように見える。 そのせいか文体が似ている以上に違和感が少ないのだ。

ストーリー的にも「いかにも」という進行で、「光年飴」とかいろんな小道具が出てきて楽しませてくれる。 このあたりも「野田節」調が横溢していて、ファンには嬉しい所だ。 拾いものというと鷹見氏には失礼な言い方だが、原案ものとしては例外的に楽しめるものとなっている。

それにしても、野田さんが亡くなられたのは何時だっだのだろう? 今ではすっかり失念してしまっている。 訃報を聞いた時には「未だそんな歳じゃないのに・・・」と悲しかったことを思い出す。 死因はなんだったのか、あの体型と容貌を見ると、つい「脳卒中」とかそちら系の病気を連想してしまうが? (失礼)

犬の鎖で吊した台本を腰にブラ下げ、あの眉毛で闊歩している姿を見たかったなァ。


ヒプノスの回廊 栗本薫 ハヤカワ
腰巻きには「最後のグィン・サーガ」と銘打たれている。 これまで未発表だったグィン・サーガ関係の短編が収録されている。 中でも注目は「ヒプノスの回廊」で、シリーズの中で何度か思わせぶりに出て来る「ランドック」や「アウラ・カー」などのキーワードが、ここで解明されている。 解明といっても、この短編でグィンの出自や経歴の全てが明らかにされたというものではないが、一応の謎は明かされている。 

もっともその内容は、読者がこのシリーズを読み進んでいる間に、「ああ、これはこうなんだな・・・」という憶測や推測の域を完全に超えているわけではなく、おおよそは推測の範囲内というところではある。 とはいえ、この内容が作者自身によって書かれた(書かれていた)というところは、かなり大きな意味があるだろう。


以下積ん読中

ゾーイの物語 (老人と宇宙4) ジョン・スコルジー ハヤカワ文庫
異星人の郷 マイクル・フリン ハヤカワ
ヴァンパイア・アース  E・E・ナイト ハヤカワ
虐殺器官  伊藤計劃 ハヤカワ
ハーモニー 伊藤計劃 ハヤカワ
断絶への航海(再読用) J・P・ホーガン

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