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S.T.A.L.K.E.R.最高齢プレーヤーHalのゲーム日記 4440 バーニングポイント
2022/2/24 | 投稿者: Hal
バーニングポイント その1
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これもエニックスのゲームで、1989年の発売となっている。
1980年代の終わりという時代は、PC88終滅の時代であるが、一つの時代が滅んでいく時に良くあるように、傑作が目白押しの時期だったのである。
このゲーム日記でも書き続いてきた、スナッチャーやアンジェラス、ジーザスなどと並んで、バーニングポイントも88時代の掉尾を飾る傑作のひとつなのである。
主人公は若き私立探偵のマイク・スティール、ライセンスを取って2週間という新米探偵である。
マイクは、ロス・マクドナルドの小説の主人公、リュー・アーチャーに憧れ、私立探偵を目指したのである。
冒頭でロス・マクドナルドの「ウィチャリー家の女」からの引用があるが、このゲームのノリは、マクドナルドのシニカルな作風とは違い、明るく単純そのものである。
舞台はロスアンジェルス近郷のサンタ・クリス、人口6万人程の小都市である。
このゲームでは、会話メッセージは下部のウインドウではなく、漫画と同じくふきだし内に表示されるので、誰の発言かは一目瞭然である。
但し、あまり長いメッセージは表示できないので、一長一短だろう。
■ 第一章「死の蒸発」
開所6日目に初めての依頼者が現れた。
著名な資産家のフィストバーグ夫妻である。
孫娘のヘレンが失踪したというのだ。
ヘレンは夫のルドルフと共にマイラシティへ旅行したのだが、ホテルが火災となり、ルドルフは助かったが、ヘレンは行方不明となった。
焼け跡からは身元不明の死体が発見され。警察はヘレンと想定した。
しかし、夫人はその死体が孫のヘレンではないと主張するのだ。
根拠は特にないが、とにかくヘレンではないとかたくなに言い張る。
こうしてマイクは、1週間以内にヘレンの生死を確認することとなった。
まずは夫のルドルフだが、保険金のことを気にしているが、証言にはおかしな所はなさそうだ。
次は警察で、モルグではヘレンらしき遺体には、衣類などの繊維がなく、丸裸だったという証言を得た。
火災で丸焼けになっても、繊維の燃えかすなどは必ず遺体についているが、今回の死体にはそれが全くなかったそうだ。
これはおかしい。
火災で逃げ出す時でも、丸裸で逃げ出す人はあまりいないだろう。
しかも遺体はひどく損傷していて、骨や歯形さえ満足に残っていない。
死体の胃には未消化食物さえなく、微量だが麻薬らしき成分が検出されたとのことだ。
但し、ヘレンは風邪を引いていたので、風邪薬の成分が検出されただけとも考えられる。
その風邪薬「ルーラ」をロブのストアで入手、検死官に渡して事務所に戻ると、第1章終了、引き続き捜査を進めることになった。
第二章
翌朝モルグに行くと、薬物とはコカインだった!と知らされる。
しかも、被害者はかなり重度のコカイン中毒だそうだ。
となると、この死体がヘレンという可能性は低くなる。
ホテルには宿泊者でも従業員でもない、第三の種類の人間がいる。
それがコールガールなのだが、彼女達はホテルと契約していることが多いらしい。
警察で組織の元締めのことを聞き、聞き込みを行うと、コールガール組織はクラブ・レアージュ、ボスはキム・マンジーニという女性だそうだ。
しかし、レアージュではあっさり玄関払いされ、繁華街に戻ると女性が襲われている。
マイクはまるで弱いくせに助けようとするが、あっさりたたきのめされてしまう。
その後レアージュに行くと、あの時の女性がキムだった。
キムは、まるで全くとても完璧に弱いのに、女性を助けようとするのは、無謀でアホでアルパカだけど、とても嬉しかったと褒めてくれなかった・・・
そして行方不明者はルーシーという子らしく、コカインの常習者だったという。
第三章
元締めのガリクソンに、チャンピオンホテルの従業員のことを聞くと、今はスタリオンホテルで働いているとのことだ。
スタリオンホテルで聞き込みをすると、ヘレンはルドルフと大げんかしていたとのことである。
そして更に聞き込むと、ヘレンの相手はルドルフではないらしく、グレーの高価そうな服を着た男らしい。
その男はバーで大暴れしたので、皆で追い出したそうだが、その男はヘレンの名を叫んでいたという。
ヘレンの仲の良い友達について、フィストバーグ家に電話すると、ヘレンの大学はセントクレランド女子大だという。
バーニングポイント その2へ続く
