S.T.A.L.K.E.R.最高齢プレーヤーHalのゲーム日記 4255 クトゥルフの弔詞

2021/6/12 | 投稿者: Hal


クトゥルフの弔詞 その2

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堀口はふと思いついて市役所に行き、相談課で相談を持ちかけた。

あのメモ3の夫として振る舞うと、明らかに相談員の態度がおかしい。

どうやらあたりらしいが、相談員はそのビデオテープを持ってきてくれと言い、レコーダーを取りに行った。

堀口は目の前に「市民相談資料室」のドアがあるのに気づき、工具で解錠して中に入った。

そしてその資料には、あのメモそのものが再現されていたのだ。

しかしこの資料にはあのメモにはない情報が書かれている筈だ。

相談者の氏名が・・・

それは「堀口」だった。

その時ドアが激しく叩かれた。

顔を上げると、堀口は暗い空間にいたが、どうやら靴は履いていないらしい。

周囲には壁や柱もあるが、暗い巨大な部屋を進むと、石像がある。

長い鼻と大きな耳を持つそれは、石像ではなく動いていた。

石像?は笑いながら長い鼻を伸ばす。

と・・・堀口は自室に戻っていた。

メモ8「閉じた部屋」となる。

「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるふ」

これはネタ元のHPラブクラフトでは、

「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん」となっている。

「死せるクトゥルー、ルルイエの館にて、夢見るままに待ちいたり」 の意味である。

私は若い頃はラブクラフトに心酔し、ほぼ全ての小説を読んだが、今では大半は消失してしまった。

ラブクラフトは、主として(当時はパルプマガジンだった)ウェアードテイルスに寄稿していたが、そこでの仲間である、クラーク・アシュトン・スミス、ロバート・E・ハワード、ロバート・ブロックらの作家たちと、共通の認識(世界観)と固有名詞を共有していた。

後にいずれもコズミックホラーの大家となる、著名な作家ばかりである。

「クトゥルフ」という用語も、私が最初にラブクラフトを呼んだ時代では、「クゥトルー」の方が一般的だったが、現在では、「クトゥルフ」がメインとなっているようだ。

ラブクラフトは、結局一部の熱狂的読者には支持されたが、商業的には全く成功せず、一般的に注目されるようになったのは、死後かなり経ってからだった。

無論日本では名前を知る人さえなく、私が始めてラブクラフトを知ったのは、早川だか創元だかのアンソロジーだった。

「クトルーの呼び声」だったか、その奔放なイメージには圧倒されたが、ラブクラフトの著作が日本で翻訳刊行されるようになったのは、随分後になってからであった。

これはSFの場合と、全く同じパターンである。

それが現在ではクトルーもののゲームさえ、相当数存在するのだ。

時代というのは凄いものである。

主人公堀口は、狂気に取り憑かれた人々がいる所、つまり精神病院を訪れ、見学させて貰うことにした。

とある個室では、窓に段ボールが幾重にも張られていて、堀口は係員がいないのを見澄まして、中に入ってみた。

そこには一人の男が待っていた。

彼はあのメモを書いた人物だと言う。

その男の曾祖父は貿易商で、各地を渡り歩いて商品を仕入れていたが、それによる呪いまで仕入れてしまったのだ。

アメリカのある漁村でその呪いがかけられたという。

そして彼は初対面の筈の、堀口の名前を呼んだ。

背後から濃密な魚臭さが臭ってきて、振り返ると先程の職員がいたが、その容姿はたちまち変化していった・・・

「いんすまう・・・す・・・」

メモ6 「難局日誌」

メモ6は、南極での日誌風のメモである。

ある男は死ぬために南極に赴任した。

これは随分と不自然な設定で、南極観測の隊員は厳重なチェックを受けるはずだ。

それを自殺志望の人間が、簡単にクリアできるものだろうか?

南極点を目指して進んだが、突如あたりが暗くなり、囀りのような奇妙な声?が聞こえて来る。

ここでストーリーは、堀口の記憶に戻る。


クトゥルフの弔詞 その3へ続く

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