業界最高年齢社長Halのゲーム日記 その133 人類最良の友編

2010/2/12 | 投稿者: hal


犬について 犬は人類最良の友

古来犬は人類最良の友と言われている。 洋の東西を問わず、犬が危地に陥った人間を救ったという話は、枚挙にいとまがない程ある。

以下サンケイスポーツ紙04/10/30の記事の概略である。

米CNNテレビは29日のニュースとして、犬が救急電話をかけ、急病で倒れた飼い主を救ったと報じた。 米西海岸ワシントン州リッチランドで今年9月、急病で倒れた女性(45)の飼い犬が911番(日本の119番)に電話し、救急隊員を呼んで飼い主を救ったという。

この犬は4歳の大型犬で名前は「フェイス」。 肝臓病が持病の飼い主、リーナ・ビーズリーさんのための看護訓練を受けていたそうだ。 9月7日夜、自宅で突然、気を失ったビーズリーさんの異変に気がついたフェイスは、電話機の911の短縮ダイヤルを鼻で押し、電話機に向かってほえ続けた。

911の担当者は、フェイスの様子から異常事態を察し、直ちに救急隊員を派遣、隊員がビーズリーさんを発見して病院に搬送した。 この素早い処置のためビーズリーさんは、その後容体が回復した。 救急隊員が自宅に到着した時には、フェイスはちゃんと玄関の鍵を開けて待っていたそうだ。 これも訓練の一環だということである。

このフェィス君は介助犬の類なのだろう。 恐らくはラブラドルかゴールデンではないかと思われるが、大殊勲、昔風に言えば「勲一等」である。

又、これは数年前に新聞で報じられた日本の例だ。 少年が愛犬と共に山に入り、道に迷ってしまった。 やむなく山中で一夜を過ごしたが、中部地方の冬のことゆえ、寒さは至って厳しい。 通常なら凍死という最悪の事態が待っていた筈だ。

しかし、翌朝救助隊が少年を発見した時、少年は元気であった。 何故か? 少年の話によると、一緒にいた愛犬が少年に覆い被さるように添い寝をしてくれ、そのため寒くなかったという。

これは犬の方も添い寝をした方が暖かいから、という理由もあったのかも知れないが、それにしても少年をくるむように抱きかかえるとは、優しいワンちゃんではある。
似たような例では、ポンペイの噴火の際の例がある。 発掘された遺体の一つに、小さな幼児とその子を腹の下にかばうように抱いた大型犬があったそうだ。 大噴火の炎から守ろうと、自分の腹の下に子供を入れてかばったのだろう。

火事や地震の際に、犬がほえ続けて危難を知らせたという例などは、掃いて捨てる程あり、一々例を挙げるのも面倒な程だ。

最近の例では、中越地震の際、災害救助犬が土砂に埋もれた車を発見、激しく鳴いて中に人間がいることを知らせた、という事件があった。 これはTVでも生中継で救助作業が報道されたので、ご存じの方も多いと思う。

結局生還したのは幼い男の子一人で、母親と長女は即死状態だったようだが、この男の子も、もし災害救助犬が発見しなければ、救助は不可能であっただろう。

しかし、犬の素晴らしい美点は、これらの例以外にも多数ある。

食用以外で人間のために役に立つ動物には、乗馬や馬車など交通のための馬、農業作業の牛や水牛更には象、被毛を取るための羊など、様々な動物がいる。

しかし、常時人間と共に生活し、障害のある人間を助たり、人間に出来ない作業をさせるという仕事は、犬以外には不可能だ。 盲導犬や介助犬聴導犬、警察犬や麻薬捜査犬、災害救助犬がこれにあたる。 いかに牛や馬が有用でも、「盲導牛」や「介助馬」というのは聞いたことがないし、猫に麻薬捜査をやれといっても到底無理だろう。

もっとも、ごく最近のことだが、非常に小型で頭の良い馬の一種を、「盲導馬」として訓練している人がいるそうだ。 この馬は大型犬と同じ位の大きさなので、人間と同居も可能だという。 とはいえ、本来全く性質の異なる馬に、犬と同じしつけ(例えば排便)と作業が可能なものだろうか? 甚だ疑問ではある。

動物が人間と共に生活するには、只頭が良いだけでは色々と不都合が生じる。 最も必要な資質は人間に対する愛情と信頼だろうと思う。 これがなければ、他のどのような美点があろうとも、共に生活するには不適だろう。 この点で犬はあらゆる動物の中でも、ずば抜けた適性を持っている。 

なのに、日本ではまだまだ犬に対する偏見が強い。 最近ようやく盲導犬は周知されるようになってきたが、未だにホテルで宿泊を拒否されたり、レストランに入場を断られるなどの例が多いようだ。

これが未だ広く周知されているとは言い難い介助犬の場合は、もっとひどい。 毎日新聞連載の「介助犬シンシア」などを読んでも、身体障害者補助犬法施行以前とはいえ、犬と飼い主共々苦難試練の連続だったようだ。

欧米では、特に盲導犬や介助犬でなくとも、犬と共にレストランやホテルなどに出入りするのはごく普通であり、断られる方が希である。 特に世界一の動物愛好国イギリスでは、入場を断られた場合即刻と言って良い程素早く動物愛護団体が行動する。 店の前でデモをやったり、時には入口を封鎖したりという荒技まで駆使するので、店の方が悲鳴を上げるそうだ。

イギリス人の犬好きは筋金入りであり、日本人の想像を超えるものがある。 1912年のタイタニック号沈没の際、傾いたデッキには大きな犬を連れた一等船客がいた。 おりよく通りかかった救命ボートに一人分の空きがあったので、船員はその船客をボートに乗り移らせた。

ところがその船客が言う。 「私の犬は? 私の犬もこのボートに乗せてくれ!」 「お客さん、それは無理です。 このボートはもう満員です。 あんな大きな犬を乗せたら、ボートが沈んでしまいます。」

その時船客はどうしたか? 「なら、私も船に残る!」 船客はそう言うと、一瞬のためらいもなく傾きかかったタイタニック号に乗り移った。 そうして愛犬と共に従容と海に沈んでいったという。

もう一つ、これは比較的最近のことだが、世界一の動物愛好国イギリスでも、土佐やロットワイラーなどの猛犬を飼うには、一定の条件を満たさなければならないということになった。 あるアパート暮らしの老婦人は大きなロットワイラーを飼っていたが、その条件を満たすことは到底不可能だった。 明日は愛犬が処分されるという夜、老婦人は愛犬に毒を飲ませ、自分も同じ毒をあおった。 つまりは心中である。

タイタニック号の件といい、この老婦人の件といい、生半可な覚悟でできることではない。 日本では勿論、他の国でもあまり例のない話しである。

なにせイギリスという国は、動物虐待法の方が児童福祉法より早く制定され、又その罪も児童福祉法違反の罪より重いというお国柄である。 流石に「子供をいじめる方が、犬をいじめるのより罪が軽いというのはおかしい」ということで、毎年のように動物虐待法の改正問題が持ち上がるが、動物愛護団体の反対であっという間に潰されてしまうそうだ。

どこのパブやレストランでも、犬を見かけない方が珍しいという国だから当然のことかも知れないが、羨ましいことである。 イギリス並みとはいかなくとも、人と犬とが共に生活することを、日本人ももっともっと暖かい目で見て欲しいものだ。


ちなみに私は日本盲導犬協会と全国介助犬協会の賛助会員でありんす。
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