怖い喜び

2007/4/1 | 投稿者: Hal

SFについでホラー小説が好きである。 アメリカのホラー界にはキング、クーンツ、マキャモンのご三家以外にも、ダン・シモンズという逸材がおり、多士済々というところだが、残念ながらクーンツとマキャモンは「もう超自然的ホラーは書かない」という、断筆宣言に近いものを発表し、心理ホラーやサスペンスなどに移行してしまった。 アメリカでさえ、超自然的ホラーはメインストリームやサスペンスに比して一段低い存在として捕らえられているのだろうか。

日本ではこのところホラー全盛の時代となり、数多くの作家が輩出しているが、どうも私の好みとは異なるものが多いようだ。 小野不由美の「屍鬼」も、はっきりいって退屈以外のなにものでもなかった。 前説が長すぎて中々本文迄辿り着けないのが何とも苦痛だった。 タキシーイングばかりしていて中々テイクオフしない航空機みたいで、本家であるキングの「呪われた町」とは大違い。 ホラーでない「十二国記」はあれほど面白かったのに・・・

現在のご贔屓作家は田中啓文で、この人の無茶苦茶なダジャレ・語呂合せは往年のヨコジュンを更にどす黒くしたような感触で、実におかしい。 駄洒落だけかと思っていたら、「忘却の船に流れは光」というハードな内容のものもしっかり書けるのだ。

クートルーものを日本で始めてゲームに取り入れたのは、どのゲームだったのか。 もう十年近く前のことだが、アボガド・パワーズというケッタイな名前のブランドがあり、そこから発売された「黒の断章」というゲームに、クートルー的存在が登場する。 ライターは大槻涼樹という人である。 会ったことはないが。(笑)

エルフだったか「インスマウスの影」をゲーム化したものがあったが、それとどちらが早かったのか、記憶は霞の彼方にある。

「黒の断章」は凉崎・草薙という探偵コンビが登場するが、続篇に同じコンビが登場する「エスの方程式」というゲームがあり、これも中々不気味な雰囲気でいい感じだった。 第三作は「人工失楽園」になる筈だったが、その後発売には至っていない。 大変残念である。

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