業界最高年齢社長Halのゲーム日記 その122 知る安心感編

2010/1/10 | 投稿者: Hal


インフォームド・コンセントなる言葉がある。

医師が患者に対して、治療の効果や危険性など、その内容について充分に説明することをいう。 日本では比較的最近まで、このインフォームド・コンセントは不十分或いは全く行われなかった。 患者は医師の治療行為を、事前の説明なしで一方的に受け入れるしかなかったのだ。

ところが最近は大分事情が変わった。 かかりつけの医院でも、この治療はこれこれのため、この薬はこういう薬と、詳しく説明してくれる。 同じ治療行為であっても、「何故そうするのか」を知っているのといないのとでは、患者の安心感が全く異なる。 よって大変良いことだと思う。

しかし、これが医師の側にとってはかなりな重圧になるらしい。 ある記事でインフォームド・コンセントに追われて疲れ果てたという、医師の言葉が紹介されていた。

これには微妙な違和感を感じた。 インフォームド・コンセントは患者にとって全てではないにせよ、非常に重要な意義を持つ。 医療とは損傷した部位を物理的に補修するという、ことだけではない。 結果だけが全てではないのだ。 医療行為の中で、心理面のケアは非常に大きなパーセンテージをしめるものだと思う。 ある意味最も重要な要素と言ってもよい。

まあ、モンスター患者とかいうのもあるそうだから、それらに関わる医師の心労もわからないではない。 医師という仕事自体が、人間の生命を預かる大変な激務であり、しかも勤務医が減少するという現代の状況では、尚更厳しいものになっているのも理解できる。

とはいえ、まともな患者に取っては、インフォームド・コンセントは最近の医療の傾向の中で最も有り難いものの一つということは、医師側にも知っていただきたいことだ。


これは弁護士さんの場合にも該当する。 世の中には色々な弁護士の先生がいて、中には非常に腕は良いが、「これとこれをしなさい」というだけで、「そのように行動する理由」を全く話してくれない先生もいる。 素人は四の五の言わず専門家にまかせておけ、といわれればそれまでだが、それではインフォームド・コンセント導入以前の医療現場ではないか。

医療も法律も素人には理解しがたい世界である。 だからこそ「何故そうするのか」ということが理解できれば、患者・依頼者は安心してまかせることができるのだ。

「この場合にはabcの3つの対処法があり、aはこれこれ、cはこれこれだから、bが最も良い」と説明してくれれば、依頼者としても「それならbでお願いします」と安心して任せることができる。

幸いなことに、弊社の顧問弁護士さんは、随分昔の未だ法律事務所を起てる以前から、そのように詳細な説明をしてくれる先生だった。 だからこちらとしても、余計な取り越し苦労をせずに安んじてお願いすることができた。

しかし残念ながら、法律の世界では医療の場合と違い、未だこのインフォームド・コンセントが確立されてはいないようだ。 

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2010/1/11  10:29

投稿者:hal

紫苑さん、お説ごもっともです。 しかし、エロゲ業界のインフォームド・コンセントはこの先も中々困難かと思われます。 

理由は・・・

エロゲの目的が抜きですから・・・(;´Д`)

尚、「知らない楽しみ」というものもあります。 大昔、もう20年程前のことですが、「レリクス」というゲームがありました。 このゲーム、広告にもマニュアルにも全く内容の説明がありません。 どのような内容(アクションかRPGかそれともADVか)なのか、プレーヤーは何をすれば良いのか、最終目的は何なのか、全て隠されたままです。

不気味な雰囲気のダンジョンめいた所へ、何の説明もなく放り出されたプレーヤー。 
さて、ワタシはこれからどうすればいいの・・・

というところから始まりますが、結論からいうとこのゲーム、傑作でした。 ゲームバランスはメチャクチャ悪いけど、おどろおどろしいダンジョンを目的も知らされず彷徨う恐怖感不安感は、当時としては群を抜いたものがありました。 今で言えばサイレンに似た恐怖感ですね。

2010/1/11  7:03

投稿者:紫苑

で、ゲーム業界のインフォームド・コンセントは、いつになったら確立されるのでしょうか?

なんの説明も無しに「斬新なシステム」と言いながら実はCG差分だったり既存のシステムをやりにくくしただけだったり、
やりこみ要素ですと言って、単なる作業増やしたり、感動の物語と言いながら単に人が死んだり重病になったけど治っただけだったり、超ご都合展開であっさり解決したり、
そもそも解決すらしてなかったり。

あとはエロ方面だと、さわやかーなCGやらラブラブなHCGをサンプルで出しておきながら、実は純愛はそこだけで残りが全部寝取られ凌辱やら輪姦だったりしたり、
その逆に抜きゲーだと思ったら全然Hシーン無かったり、すっごいおなざりなシーンだったりして。
純愛でも最近だと、HPはすっごいさわやかで実際やってみると超展開バトルと鬱展開と唐突に数ヶ月飛ぶシナリオがあったりして、
インフォームド・コンセントというか正直に全部説明してこっちの嗜好で選ばせてくれよって思うのが多々あるのがゲーム業界ですからねぇ…

ゲーム業界のインフォームド・コンセントはまだか〜!

2010/1/10  16:05

投稿者:Hal

お医者さんについては、「最近は」と限定すれば、インフォームド・コンセントは確率されている(或いはされつつある)ようです。 二昔位前と比べて、病気や治療に関する疑問への応答は、格段に良くなっていると思います。 もっともこれはヤーパンの話し、墺太利ではどうなのかは、私の知る限りではありませんが。

残念ながらそれ以外の、法律系とか教育系とかは、医療のインフォームド・コンセントの域には達していないようです。 あらゆる分野の中で、最も説明不足なのは政治系かも知れませんよ。(笑)

2010/1/10  11:28

投稿者:元友店長

最近2年ぶりに放置していた虫歯を治療する為、地元評判の歯科に行ったら丁寧に治療の説明をしてくれるのでありがたかったです。

二年前ウィーンの歯科での治療は途中でドリルの部品が外れたりして気が気でなかったです。それでいて痛い治療をしておきながら「(必要なら)痛み止め出そうか?」とのたまってくる始末。
ある弁護士も(法律的に)面倒だから実家の家を他人に貸さない癖にその事を身内に指摘されるや豹変して「日本の法律は完璧です!!」と言って逆ギレしたそうです。
その人にしてみれば「私の大切な法律問題に、素人ごときがが口出ししやがって!」と言う選民意識丸出しの思い上がりでしょうが、その素人相手に相談に来る客はたまらないでしょう。医者なら内科とか外科とかその医者の得意分野が看板に明記されてますが、弁護士はそれすらされてません。
ここら編の話は清谷信一著「弱者のための喧嘩術」に詳しく書かれております。

http://www.amazon.co.jp/%E5%BC%B1%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E5%96%A7%E5%98%A9%E8%A1%93-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E6%96%87%E5%BA

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