業界最高年齢社長Halのゲーム日記 その65 ?編続き

2009/7/2 | 投稿者: hal


何故その調査の結果が公表されなかったのか、という疑問に答えるのは簡単だ。 それらの遺跡の中にあった「もの」が、余りに衝撃的であり、現実を越えた存在であった為である。 こんなものを一般に公開したら、国内問題だけなく国際的な問題にさえ発展するだろう。 伝え聞いただけの筆者にさえ、それは容易に想像できる。

遺跡の中には、人の願いをかなえる「もの」があった。 その「もの」に思念を凝らせば、どのような願いでもかなえられるのだ。 この現実の人生に絶望した者には、なにものにも代えがたいものだ。

しかし墓の中は不可思議な迷路になっており、不条理で超自然的超科学的なトラップが随所に仕掛けられている。 一見なにもない空間に足を踏み入れると、一瞬にして胴体が切断される。 不用意にドアをくぐった瞬間、人体の中身が裏返しになり、無惨な死を遂げる。 今いる所から一歩足を踏み出した途端、とんでもない場所へ転送される。

その他にも、その動作原理が不明なことは勿論、トラップに陥った場合の結果さえもわからないような陥穽が至る所にある。 その場所に立ち入った者は、何処へともなくただ消えてしまい、遺跡中探しても痕跡さえ発見できなかった。 今日に至るまでこれらの人々は一人として発見されていない。

最初にこの遺跡の調査に入ったパーティーは、只一人を除いて全員が未帰還となった。 危険な敵に襲われたわけではない。 全てこれらのトラップによる被害だった。 
この生き残りの隊員は、過酷なサバイバルに耐え抜いた結果(かどうかは本当のところ不明だが)、これらのトラップを「ある程度」見破る能力を得たという。 これについても、私にはそれが真実なのかどうかを判断する能力も情報もない。

そして、その後の調査隊には、この生き残りの一人がガイドとして同行することによって、ある程度の安全性を確保することができた。 勿論全てのトラップを回避することは不可能なので、調査の都度数名の犠牲者が出たそうだ。

墓の中の所々には、現代の最高水準の科学をもってしても、全く解析の不可能な器具?が落ちており、これをしかるべき国家機関や企業、或いは好事家に見せれば、彼らは驚喜の泪を流し、これをあがなう為には天文学的な巨額の出費をもいとわぬであろう。

例えば、外見は何の変哲もない金属製の壺状の容器がある。 しかし中を覗くと、中には虚無のみがある。 何処までも果てしない虚無・・・ 中が暗いというのではない。 その容器の中には、ただただ何も存在しないのだ。 

壺の金属がどのような組成であるかは不明である。 分析の為にその一部を切削することが不可能だからだ。 現代最強のダイヤモンド工具をもってしても、この金属には髪の毛一筋程の傷さえ付けることができない。 しかもこの壺は驚くほど軽く、外見が金属状でなければ、木製或いはプラスティック製と間違えそうだ。

この壺?の実用性は皆無だが、欧米の富裕な超自然現象愛好家にこれを見せれば、彼らは欲求不満の余り涎を流して悔しがるだろう。 彼らの持っているどんなレアアイテムをもってしても、この容器?の値打ちには足下にも及ばないからだ。

この壺?の中に手をつっこんだらどうなるか? 私には試してみる勇気はない。 もしあなたにその勇気があるのなら、私はあなたに満腔の敬意を表する。 敬意を表すると共に、自分にその勇気(蛮勇)がなかったことを、神に感謝する。 あなたの手は、もう二度と戻ってこないだろうから・・・

続く
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