ザ・ビートルズの「新作」が11月20日に世界中で発売される。70年の『レット・イット・ビー』発表後に解散してから36年。新作は、ビートルズの残したギターやドラム、ボーカルなどの音源をばらばらにし、別々の曲を組み合わせた作品で、「ゲット・バック」や「ヘイ・ジュード」といった名曲が、原曲とは大きく異なった趣に仕上がっている。
ビートルズは62年にレコード・デビュー。メンバー4人のうち、ジョン・レノン、ジョージ・ハリソン両氏はすでに他界している。
新作のタイトルは『LOVE』。ビートルズのほとんどの作品でプロデューサーを務め、「5人目のビートルズ」と言われるジョージ・マーティン氏(80)が、息子とともに制作した。
69年発表の「ゲット・バック」のドラム部分を『アビイ・ロード』収録の「ジ・エンド」のドラムに差し替えたり、ともに『ラバー・ソウル』収録の「ドライヴ・マイ・カー」と「ザ・ワード」を合体したりと、約120曲の素材を大胆にミックスしている。一部には未発表音源も使われている。
収録は26曲で、予定価格2800円。発売元の東芝EMIによれば、ジョージ・マーティンさんは「『レット・イット・ビー』以来の新作」と位置づけており、ポール・マッカートニーさんやリンゴ・スターさんも出来栄えに満足している。ポールさんは制作中に「もっと過激でもいい」と語ってもいたという。
藤本国彦・CDジャーナル編集長の話 世界中で長く親しまれた曲の、新しい聴き方を提案している。「名曲をいじるな」というファンもいるだろうが、どの曲がどう変わったのか、熱心なファンほどおもしろく聴けるのではないか。
asahi.com2006年10月28日
今回のアルバム『LOVE』は、ジョージ・マーティンと息子のジャイルズが、ビートルズの曲をすべてトラックごとに分解し、それらを再構築して新楽曲としたもの。ジョージ・マーティンは、当初、このトラックをサーカス集団シルク・ド・ソレイユがラスベガスで行なっている公演<LOVE>のために制作していたという。この<LOVE>は、ビートルズをモチーフにした公演だ。
父ジョージと共同作業した息子のジャイルズは“僕達はオリジナルの4トラック、8トラック、2トラック等のビートルズのすべてのテープからなる音、そして音楽のパレットを使い新しいサウンドを作りあげた。アルバムではビートルズの濃縮された音楽の歴史を再び体験することができ、まさに皆にとって新しい経験になると思う”と語る。
●BARKS:ビートルズがニュー・アルバムを発表(2006-10-02)
http://www.barks.jp/news/?id=1000027249&m=oversea
すごいことをしてきました。
未発表音源アンソロジーも1〜3まで出してさすがにもうネタ切れだと思っていました。
もともとシルク・ド・ソレイユの公演のための作業だったそうで。
バラバラにしたものを再構成して新しいアルバムを作ってしまうのはどうなんでしょう。
リミックスという位置づけでしょうかねえ。
実際には賛否両論あるのでしょう・・・。
実際の音を聞いていませんが少し楽しみです。
それにしてもジョージ・マーティンももう80歳なんですか。
今回ほとんどの作業は、息子さんがされたようです。
なんだかんだ言っても、出たら大人買いするんだろうなあ・・・
●東芝EMI:ザ・ビートルズ最新作は「LOVE」
http://www.toshiba-emi.co.jp/beatles/special/love.htm