先日、ある医師と話をしていたら、「後発医薬品に変更可」の話になりました。
うちの病院の運用方法がまずいのかもわかりませんが、
「患者さんがなにを服用しているのかよくわからないから不安だ」
と言われました。
全てが全てではないでしょうけど、なかにはそんな考えの医師もいらっしゃいます。
日経メディカルオンライン(医療関係者向けのサイトで、IDとパスワードが必要です)を見ていたら、こんなこと書かれてありました。
【どうなる?後発品 第4回】インターネット調査から
医師の8割超が「後発品の使用は進む」と予想
・・・後発品に関しては、その「品質」「流通」「情報」に関して不安を訴える医師や薬剤師の声もあるが、実際には多くの医師は後発品の使用に否定的ではないようだ。・・・
今回の調査結果を総括すれば、「代替調剤に対する医師の抵抗感は意外に少なかった」という点に尽きるだろう。医師の意識がそのように変化したのは、今回の調査で「患者から希望があれば署名・捺印する(している)」という医師が半数を超えていることからも分かるように、「患者の希望」が最大の要因だと考えられる。実際、今春から後発品メーカーによる宣伝が積極的に行われている上、処方せん様式の変更をきっかけに、テレビの情報番組などでも後発品に関する情報が多く提供されている。そうした情報を得て、薬剤費を負担に感じていた患者が、後発品への変更を医師に希望しているものと考えられる。
日経メディカルオンライン2006. 4. 26
概ね医師は後発医薬品に対してあまり抵抗がないようですが、一部の医師は大抵抗しているようで、「後発医薬品に変更不可」のコメントをつけて院外処方せんを発行しているのが現状です。
本来患者さんの医療費軽減のための後発医薬品なんですけど・・・
後発医薬品が成熟すれば、いろんなことが解決すると思います、たぶん。
薬剤師が勝手に薬を選ぶというのが気に入らないのかもしれません。
それとは関係あるような、ないような話ですが、今回の処方せん変更の件で、病院薬剤師に降ってくることをあげますと・・・
入院してきてから患者さんが持参された薬は、全例薬剤師がチェックしろと、日本病院薬剤師会から言われていますが、実際のところどう考えても現状は無理です。
PTPで薬の名前が書かれてあって、うちの病院で採用されている薬は病棟で看護師さんがチェックしてくれています。
それが今回の処方せんの変更により、薬剤師が見なければならない件数が増えるのではないか、と思われます。