昨日、岩手県から帰ってきました。
私の勤務している病院からは既に10班が入れ替わり立ち替わり入っています。
入ったのは山田南小学校というところです。
そこで外来診療と投薬をしていました。
薬局の薬はこんな感じでした。薬効分類で整理されていました。
そしてその棚に入る前の在庫がこの青い箱に入っています。
医師会からのものだったり、支援に入った病院が見繕ってもってきたものだったり、と様々でした。
基本的に、限られた薬しかないので、在庫のある薬を処方できるよう処方医に誘導していくというのが大前提です。
私が行ったのはもうすでに被災後1ヶ月が経っていて、かなり明確に調剤ルールができていました。
普通の保険診療では絶対にあり得ない、この薬が処方されてたら疑義照会なしにこの薬に変更をする約束が医師と薬剤師の間にできていました。
これ変更していいのかな、というルールもあったのですが、そこは非常時ということで了解されていたようです。
ちなみに、被災地の医療支援は全ての診療行為が無料です。
診察も薬も全て無料。
なので、そのような疑義照会なしルールができていたのかと思います。
午前診、午後診があって、夕診(19:30-21:00)とそれ以降当直もあり。
4月11日あたりから周りの開業医さんたちが通常診療を再開されだしたので、15日に山田南小学校での診療は終了となりました。
薬局でもそれまであった薬はすべて保健センターの方に移しましたので、こんな感じできれいさっぱりとなりました。
5泊6日のうち最初の4日間は小学校に寝袋で寝て、非常食を三食食べるという生活をしていましたが、風呂に入れないことを除けば、それほど不自由はありませんでした。
最後の15日は小学校を撤退するので、1時間くらいかけて宮古のホテルに移動。
そこで風呂入れたことが幸せでした。
宮古のホテルには震災復興の支援をする団体しか入ってないような状況でした。
医療支援だけではなく、警察の方々も大勢泊まっていました。
我々は医療支援に行ったのですが、どうしても目的地に着くまでに悲惨な状況が目に入ってきます。
テレビで見た光景が実際に目の前にあると、言葉を失ってしまいます。
一日でも早く復興することをお祈りしています。
