新型インフル、点滴薬に初の耐性ウイルス
MSN産経ニュース 2011.2.22 09:17
昨年1月に販売が始まったインフルエンザ治療用の点滴薬ラピアクタ(成分名ペラミビル)を使った患者から、薬が効きにくい耐性の新型インフルエンザウイルスが検出されたことが22日、分かった。ラピアクタの使用による耐性ウイルス検出は国内初とみられる。
国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの小田切孝人室長は「今回は1例だけで心配することではない。今後はラピアクタに対する耐性ウイルスが出現する頻度を注意深く見ていく必要がある」と話している。
同研究所によると、1月に5歳の幼稚園児から検出された。園児は高熱と肺炎で入院、当初は抗生物質で治療したが呼吸状態が悪化し、インフルエンザ迅速診断キットで陽性と出たためラピアクタを投与。症状は改善し退院した。ワクチンは未接種だった。
ラピアクタは点滴1回だけで済んでしまうインフルエンザ治療薬で、2010年1月から販売されています。
タミフルで耐性ができたウイルスに対しても効果があると言われています。
しかし、ラピアクタに対しても耐性のウイルスが検出されたということです。
ある程度使っていれば、いつかはでることは想像できます。
記事中にも書かれてますが、まだ1例だけのことなのでそれほど心配したことではありませんが、今後は注意深く見ていく必要があります。
【関係リンク】
国立感染症研究所:<速報>ペラミビル治療患者からのH275Y耐性ウイルス検出事例報告(掲載日 2011/2/18)