いまさらなのかもわかりませんが、再確認をということで書きます。
一般的にコラーゲンを含んでいる健康食品を摂取すると、肌の張りが保てるとか関節の痛みが改善するとか言われています。
実は我が妻もそう信じ切っていて毎日せっせとのんでいます。
のむと胃腸から吸収されると信じ込まれているようですが・・・
実は、コラーゲンはのんだところで直接体内に吸収されるわけではありません。
コラーゲンは胃腸から吸収されないのです。
どうやら健康食品としての有効性は、まゆつば的なところがあります。
このことを妻に話したところ、ショックを受けていました。
きっと世の女性たちもそうなのかもわかりません。
Wikipedia:コラーゲン:健康食品としての意義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3#.E5.81.A5.E5.BA.B7.E9.A3.9F.E5.93.81.E3.81.A8.E3.81.97.E3.81.A6.E3.81.AE.E6.84.8F.E7.BE.A9
コラーゲンを多く含む健康食品が、皮膚の張りを保つ、関節の痛みを改善すると主張され販売されている。しかし、蛋白質の一種であるコラーゲンはアミノ酸単体であるグリシンとプロリンと、プロリンが水酸化されたヒドロキシプロリンで構成されている。蛋白質は基本的に消化に際し単アミノ酸やアミノ酸2-3個程度のペプチドまで分解されて吸収されてしまうため、コラーゲンを摂取しても直接体内に吸収されるわけではない。さらにヒドリキシプロリンは体内に存在しても、皮膚のコラーゲンを作る線維芽細胞に取り込まれず、グリシンやプロリン自体は、ごく一般に存在するアミノ酸であるために、コラーゲンを選択的に経口摂取することが、コラーゲンの材料の効果的な摂取ということにもならない。厚生労働省の公式報告書においても、健康食品としての有効性(=コラーゲンの経口摂取による効能)については懐疑的な見方にとどまっている。
でも、体内に吸収されるのとは違う間接的な経路での効果はあるのかもしれません。
ただし健康食品なので、画期的な効果は期待しない方がよさそうな気がします。
すごく効果があるということであれば、医薬品として認められてしかるべきだと思います。
それは、アガリクスなどの健康食品も同様のことが言えます。
しかしながら、ヒドロキシプロリンを含むペプチドは細胞の働きを活性化させる様々な生理的活性が知られており、京都府立大学の研究によって、コラーゲンを経口摂取することでヒドロキシプロリンペプチドの血中濃度が長時間上昇すること、ペプチドが損傷した線維芽細胞を刺激し再生を促進することが明かにされた。ただし、体内におけるコラーゲンの合成にはリシンやビタミンCが別途必要である。また、実際に一部の臨床的症状に有効性が認められたという論文も提出されている。このように、間接的な経路によってコラーゲンペプチドが体内でのコラーゲン線維の新生に寄与する可能性は示唆されている。
Wikipedia:コラーゲン:健康食品としての意義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3#.E5.81.A5.E5.BA.B7.E9.A3.9F.E5.93.81.E3.81.A8.E3.81.97.E3.81.A6.E3.81.AE.E6.84.8F.E7.BE.A9
また最近の化粧品の中にはコラーゲン入りのものもあるようですが、コラーゲンを皮膚に塗布しても皮膚から吸収されることもありません。
どうやらあくまで保湿効果が期待されるくらいのようです。
なお、コラーゲンを配合した化粧品が数多く販売されているが、コラーゲンは主に保湿剤の目的で使用されている。皮膚表面に塗布することにより潤いを感じることはできると思われるが、塗布したコラーゲンが皮下に吸収・利用されることはありえず、健康な皮膚の細胞が自らコラーゲンを産生し皮膚組織に組み込んだものの代替とは言えない。
Wikipedia:コラーゲン:健康食品としての意義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3#.E5.81.A5.E5.BA.B7.E9.A3.9F.E5.93.81.E3.81.A8.E3.81.97.E3.81.A6.E3.81.AE.E6.84.8F.E7.BE.A9
「健康食品」の安全性・有効性情報〔独立行政法人 国立健康・栄養研究所〕のサイト中にもこのような記載があります。
コラーゲンは健康食品として、俗に「美容によい」、「骨・関節疾患に伴う症状の緩和によい」などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。
【関係リンク】
300億円「コラーゲン市場」のウラ : 読売ウイークリー : 特集 : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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