厚生労働省より、「重篤化しやすい基礎疾患を有する者等について」の文書が発出されています。
厚生労働省:重篤化しやすい基礎疾患を有する者等について(平成21年5月22日)
重篤化しやすい基礎疾患を有する者等について
下記文献によれば、新型インフルエンザに罹患した者のうち基礎疾患を有する者の特徴は次の通りである。
○ 文献1
CDC、Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)Vol.58/May 18,2009
Hospitalized Patients with Novel Influenza A(H1N1) Virus Infection-California,April-May, 2009
【調査方法】
カリフォルニア州で2009 年5月17 日までに新型インフルエンザと報告された553 例(確定333 例、疑似症例220 例)のうち、入院30 例を検討した。
【基礎疾患等】
慢性肺疾患(喘息、慢性閉塞性肺疾患等)、免疫不全状態(T 細胞性免疫不全等)、慢性心疾患(先天性心疾患、冠動脈疾患等)、糖尿病、肥満、妊娠
○ 文献2
New England Journal of Medicine May 7,2009/05/21
Emergence of a Novel Swine-Origin Influenza A (H1N1) Virus in Humans
【調査方法】
2009 年4 月15 日から5月5日まで米国41 州で発見され入院した39 例について検討した。
【基礎疾患等】
自己免疫疾患、先天性心疾患、喘息、妊娠、重症筋無力症等
どうやら今回の新型インフルエンザに関しては、健康な方にはそれほど重い症状はでていないようです。
高校生が中心となって罹っていますので、その点は救いのような気がします。
もし高齢者が感染を起こしやすかったとしたら、もっと亡くなる方が多いかと思われます。
それほど重い症状はでないとされてますが、マスコミ報道で言われているように、心臓が悪い人、糖尿病や喘息の方、妊婦さんは、新型インフルエンザに罹ると重症化しやすいとされておりますので注意が必要です。
(妊娠は病気じゃないんだけど、とツッコミを入れたくなります・・・)