ある日のこと
化学療法の本を読んでいた同僚が、
「なんでCHOPというのかわからない」
と言ってきました。
「そりゃなんかの頭文字なんでしょ」
遠い昔、調べたような気がしますが、忘れてしまっていました。
そもそもCHOPとは
シクロフォスファミド(cyclophosphamide)
アドリアマイシン(doxorubicin)
ビンクリスチン(vincristine)
プレドニゾロン(prednisolone)
を投与する悪性リンパ腫の患者さんに投与する抗がん剤の組み合わせです。
初めの"C"はcyclophosphamideの頭文字で、最後の"P"はprednisoloneだということはわかります。
しかし、"H"と"O"はなんだということなんです。
そのまま単純に一般名の頭文字をつなげれば"CDVP"となります。
・・・それじゃ、語呂が悪すぎです。
疑問に思ったことはすぐに解決しないと永久にわからないままになりそうだと思いましたので、ググってみたところ・・・
"H"はdoxorubicinの別名hydroxyldaunorubicin
"O"は商品名の"oncovin"であることがわかりました。
めでたし、めでたし。
語呂を考えて無理矢理のこじつけたという感じもしなくはないですが。
ちなみに最近は、その4剤にリツキシマブ(リツキサン)を足した"R-CHOP"療法が主流のようです。
外来の化学療法を薬剤部で詰めているのを端からみている私・・・