インフルワクチン使い残し持ち出し接種
逮捕の准看護師供述
自分が経営するスナックで客にインフルエンザワクチンを接種したとして、准看護師の国吉みち子容疑者(56)(千葉市中央区川戸町)が保健師助産師看護師法違反容疑で逮捕された事件で、国吉容疑者が接種したのは、勤務先の診療所から持ち出した使い残しのワクチンだったことが、県警環境犯罪課と千葉南署の調べでわかった。
調べに対し国吉容疑者は、「残ったワクチンを廃棄するのがもったいないと思った。客がインフルエンザにかかってスナックに来てくれなくなったら困ると思い、親切心からやった」などと供述しているという。
発表によると、国吉容疑者は昨年11月ごろから12月上旬にかけて、経営する同区仁戸名町の「スナック喫茶みちこ」の店内で、81〜64歳の男性常連客3人に対して1回ずつインフルエンザのワクチンを接種した疑いがもたれている。
接種したのは「インフルエンザHAワクチン」で、1瓶に接種2回分の量が入っており、一度封を開けると、24時間後に効力がなくなるとされる。捜査関係者によると、国吉容疑者は、診療所で予防注射に1回分使われ、瓶の中にもう1回分残っていたものを持ち出し、客に接種していたという。
国吉容疑者は、インフルエンザ予防接種に通常かかる費用よりも安い1000〜2500円で接種を請け負い、客に「予防接種を安くやってあげようか」などと持ちかけ、客がカラオケなどを歌うステージに立った状態のまま注射したこともあったという。
県警は、国吉容疑者が客のほか、自宅で母親と二男にも接種していた疑いもあるとみて調べている。
(2008年5月30日 読売新聞)
この准看護師兼ママさんは、お客さん思いのきっといい人なのではないでしょうか。
お客さんがインフルエンザにかかっては大変だ、という思いでされたのかと。
でも当然のことながら、勤務先から薬を盗んではいけません。
インフルエンザワクチンは通常成人量で1バイアルで2回分入っているので、余った半分の量をお客さんに注射したということのようです。
どうせ廃棄するなら、有効利用をしよう、と考えたのかもしれませんが、医師の指示なしで注射してはいけませんです。
インフルエンザワクチンを注射してあげるという行為自体、いい人にみえます。
これが他の薬、例えば麻薬だったら、とても悪い人になっちゃうんですけど・・・