昨日のうちの先生の講演会で
「水をたくさん飲むと脳梗塞は予防できるというのはウソ」
という話が印象的でした。
PubMedを使ってシステマティックレビューを検索した結果、そのような論文が存在しなかったということです。
泌尿器科医としては、巷で流行っているらしい「水をいっぱい飲むと体にいいらしい」という情報がなんとかならないかといってらっしゃいました。
水をいっぱい飲むために、昼も夜も何回もトイレに行ってしまう「頻尿」になってしまっている患者さんが相当数おられるようです。
そのような患者さんには、薬を処方すること無しに、飲水制限することにより治るとのことです。
またGoogleで、「高齢者」「排尿障害」で検索してみると、先生が中心となって作成された
「一般内科医のための高齢者排尿障害診療マニュアル」
http://www.ncgg.go.jp/hospital/urology/manual.pdf
にあたるとのお話がありました。
やはり医療の世界でのサーチエンジンは、Googleなんだと再認識した次第です。
また、講演された先生が本当は偉い先生だったんだということがわかりました。
だって病棟の飲み会では、乾杯まで待てずにフライングをしてビールを飲み始めてしまう、ただの酔っぱらいのおじさんですから・・・