2015/11/16
大道芸人の大男ザンパノと、
金で買い取られた貧しい家の娘ジェルソミーナの物語「道」。
(1954年イタリア、フェデリコ・フェリーニ監督作品)
どんなに時代(とき)が経っても輝きを失わない名画のひとつです。
有名なラストシーン以外にもキラ星のような名シーンが鏤められています。
そのひとつ、ジェルソミーナと綱渡りピエロのエピソード、、
自信喪失のジェルソミーナに、
この世界に無くていいものなんか無い、とピエロ。
「じゃ、私のような人間にも何か意味があるの?」とジェルソミーナ。
「もちろんそうさ。」
「どんな意味があるの?」
「、、、それは俺には分らないけど、神様がちゃんと分ってくれてるから大丈夫なのさ。」
天才フェリーニは
頼りない二人の会話に、人生の奥義を
さりげなく盛り込んだのでした。
どなたもがご存知の映画ですが、
とりわけ有名なのが
「ジェルソミーナのテーマ」という映画音楽でしょう。
ジェルソミーナが独りラッパで吹いていた曲です。
どこか懐かしいそのメロディを聴くなら、
たとえ映画をご覧になっていなくても
あぁ、この曲だったのかと頷かれるはずです。
[DATA]『道』( La Strada)1954年イタリア、フェデリコ・フェリーニ監督作品。音楽:ニーノ・ロータ。1956年アカデミー外国語映画賞受賞。
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