寝床が変わると初日は大抵そうなんだけど、今回もその例に漏れず、何やら眠ったような眠ってないような。意外とデリケートなワシ。
今日は8時半にホテルのロビーに集合だったので、7時に目覚まし時計を掛けておいたんだけど、食堂に朝食摂りに行くのもちょっと億劫だったので、ウェルカムフルーツのバナナで軽く朝飯を済ます。というか、こちらに来るとどうしてもカロリー過多になってしまうので、せめて朝だけでも抑えようかと思い。
でもこれが失敗だったわ。
というのは、今日は文字通り、大登山大会だったの!
しかも小雨そぼ降る中、傘を差しながら!
まぁ今回の出張の目的の一つは、中国で原料が安全に育成されているかどうかのチェックなので、ある意味産地の奥深くまで入り込むことは予想してたんだけど、ここまでup & downが激しいとは。つか、ここまで山の中に植わっているものだとは。
「ここまで来た日本人はタローが初めてだよ」と香港若御曹司(ケルケル)にも言われたけど、さもありなん。山道を上り下りしてる間にお腹が減ってグーグー言い出すわ、汗と雨でハンカチがグショグショになるわ。ふとズボン見たら裾が泥でドロドロに汚れちゃってるし。季節がまだ早く、毒蛇と蜂がいなかったのだけが救いだったわね。

※夕食にすべく捕まえられた野鶏。抱卵中だったらしい...。
でもあれね、確かにこの辺り、山水画というか水墨画のような風景ではある。でも畑と畑の間の畦道にはアザミが咲いていたり、蕨が生えていたり。なんだか幼い頃に祖父のカブに乗せられてタケノコ堀りに行ったことや、母親と一緒に芹や蕨を摘みに行ったことなんか思い出しちゃって、ちょっとノスタルジーに浸ってしまったわ。
畑から戻ってきた後は工場で3時間ほどディスカッションした後、地元料理に舌鼓。
...と思ったんだけど、やっぱり田舎料理は田舎料理でした(下げ)。
魚は川魚でどことなく生臭いし、キノコはキノコでなんとなくヌルヌルし過ぎててあまり気持ちのいいものではないし、まぁ今回は蛇や蠍が出てきたわけではないので、そういう意味ではゲテモノはなかったけど、一番美味しかったのがごくごくシンプルなキャベツの炒め物だったというのは一体どうよ。今回の出張は基本的に内陸部なので先が思いやられるわ。
そしてホテルに戻ってきてからは、スパでマッサージ。
でも尾篭な話で申し訳ないんだけど、食事中に乾杯してたビールのせいかどうも途中で尿意を催しちゃって。一緒にマッサージ受けてた同僚は気持ち良さそうに鼾書いてるのに、僕は下腹部を押されるたびに交感神経が目覚めてしまい、どうもいまいちリラックスできなかったような。
というか、マッサージ多しと言えども、気持ち良さで日本の指圧に勝るマッサージはなかなかありませんな。
明日は更に田舎に突入するので、そろそろ床に入って鋭気を養います。

0