僻地に移って一年半余り。
いろんな人に助けてもらったり励ましてもらったり。
そんな中、今日一つのお別れがありました。
それは掃除のおばさん。
弊社はオフィスの清掃や昼食の給仕を外注に出しているのだけれど、彼女はそこから派遣されてきていて、週に3日来ていただいていたの。
とにかく気さくな方で、社員か社員でないかに関わらず分け隔てなく話し掛けていただき、新しく入った人やちょっと心が風邪を引いたような若者にアタシ達以上にお心配りいただいていたの。
おまけに品の良い方でね。
そうでありながら、常に「分」というものを弁えていらっしゃった。
うかがったところによると、彼女がここにいらっしゃったのは12年も前のことだったらしい。
ほんと弊社の変遷を眺めてきていただいたのね。
お別れの挨拶のとき、アタシが代表してみんなの寄せ書きをお渡ししたのだけど、ついにこの日が来たかとさらに寂しくなって、柄にもなくウルウルしちゃったわ。
それにしてもこのところ「お別れ」というものにめっきり弱くなった。
アタシも立派なオバハンね。

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