って息子に限った話ではないのだけれど、アタシもそういう歳になったのか(言わずもがな)、今年は受験の相談が多い。
受験といっても「お」が付く方じゃなくて、誰しもが通る道の方だけど。
アタシが特殊なのか、アタシの大学の同級生の中には「OL」という生き方が分からない人が多くて、会社とはどういうものか、またOLとはどういうものか、アタシの意見を参考にしたいみたい。
まぁアタシも20数年間会社という苦界に身を埋めているし、友達の相談に応えるのはやぶさかではないので、短いながらも誠実に答えを返したつもりではいるのだけど、若干気になることが二つ。
というのは、あまりにも親が「就職」というものを気にし過ぎてはいないか、と。
そしてあまりにも「現役合格」というものにこだわり過ぎてはいないか、と。
自分の息子・娘達がことごとく浪人をしたせいか、父方のばあちゃんはアタシが高3のとき「京をんなも浪人するのか?」といみじくも訊いてきた。
アタシは結局幸い現役で通ったけれど、この言葉にどれだけ救われたことか。
希望校に受かるために1年や2年、死に物狂いで勉強するのは悪いことではないし(むしろその後の成功体験になる)、彼らが気にしているその「就職」にしたってそれで好転する例はアタシもいくつも目にしてきた。
確かにアタシも学部を選ぶときには就職のことを意識した(だって食べて行かなきゃいけないしね。アタシには嫁に入るというチョイスはないわけだし)。
でもそれはあくまでも自分自身のチョイス。
お父さんが決めたから。
お母さんが決めたから。
そう思われるのは親子ともども不幸なことのように思うのです。
頑張れ、息子(娘)達!

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