なんやかんやが俺の周りを廻ってる。五月蝿い蝿か。ウルサイ蚊か。うるせぇハチか。ブーンブーン。化学兵器で抹殺企てたい気分さ。俺のジャマはするな。パチンっ。手拍子ひとつで一匹の蚊を抹殺。パンパンパンパン。前打ち4拍モータウン・ビートで4匹処刑か。二匹ずつのボニーとクライドか。ひと夏の経験が永遠のトラウマになり得る。ひと夏の体験が永遠の夢を抱くきっかけになり得る。魔法のようだ。
街を歩いているとなんやかんやが落ちてくる気分さ。視線を感じる。みんなの視線さ。目玉ぎょろぎょろ目玉焼き。熱い。熱いなら触れ。熱いなら触る。耳たぶ。そんな言い伝えはホントにそんな気分にさせてくれる。繰り返し繰り返し。リピートアンドリピート。バカの一つ覚え。反復横とび。踏み台昇降。さぁ終了。脈拍計測してみればぁ?ドクドクドク。息づくリズム。もっと落ち着いて。もっと落ち着いて。ブルース&ロックンロール&モア。もっともっともっと。最終的に誰の視線も感じなくなるって算段さ。まるで魔法のようだ。
もう街はうんざりさ。なんやかんやだらけじゃぁないか。守られたいのさ。守りたい。ボクを。キミを。西暦2669年近辺で開発されるであろう最新兵器でもビクともしないシェルターを築きたい。築くってぇ?自分でぇ?ん〜めんどうくせぇ〜。って建て売りを購入。入居。狭んまい部屋を見渡せば。ほこりかぶったボロ人形。昔はブイブイ言わせてたけど。ほこりかぶったボロ人形。思い出だけがカラフル模様なボロ人形。27世紀の新築シェルターの中で20世紀のボロ人形。それってまるで魔法のようだ。
キミがメイン・ストリートに合流するなら。キミが本道から外れるなら。それが涙のハイウェイであれ、どぉであれ。インターチェンジでギア・チェンジ。インターネットで傍観視。そんなにイキがるなよ。ぶっちぎりでもバカでノロマな亀でもガソリンはいつか無くなるんだ。
んん〜?ガス欠ぅ〜?
んなら電車で行こう。トレイントレイン。
どこでもいいからありったけのコインで行けるとこまでのチケットを買おうじゃぁないかっ。
もしキミがロックンロ〜ル好きだったなら行き先は決まってるぜ。
なぜって?だってもうここには居たくないんだぁ〜〜〜っ。
1978年発売、鮎川誠とシーナ・ロケットの1stシングル『涙のハイウェイ』。
1979年発売、シーナ&ザ・ロケッツの1stアルバム『#1』。エルボン盤。
1986年再発売。シーナ&ザ・ロケッツの1stアルバム『#1』。ビビッド盤。
♪ブーンブーン♪、♪ボニーとクライドのバラード♪、♪トレイントレイン♪等収録。

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