建築主からの連絡を受けて、手元にある全ての資料をもう一度確認しつつ、再度スタディを重ねます。
もともとイメージ先行で作った第一案の延べ面積は28坪(約95u)でした(実際は吹抜けがあるので建築のヴォリュームとしてはもっと大きいです)。
その後のスタディの過程で作った平屋建て案はミニマムな住空間の提案として20坪(約65u)です。
そして先日の第二案が、コンパクトな2階建て案として24坪(約80u)となっています。
建築主の要望は「もっと広く大きな住宅」ですが、これまでも度々書いている通り、建築行為のほぼ全てがコストと一体である以上、そしてすでにこの住宅に費やすことができる予算がある程度決まっている以上、大幅な面積の増大を提案することは現実的とはいえません。
となれば、可能性は一つです。
最小限の面積増で建築主を納得させるだけのプランニング(間取り)を作ること、これに尽きるでしょう。
そもそもこの計画は、若い夫婦が幼い子供のために一念発起したものです。
その建築主の思いに応えるためにも、幼いボウヤの健やかで幸せな成長のためにも、前述の条件を満たした上で「シンプルで明るく安全で健康的な住宅」を創造することが設計者の務めです!
以下、スケッチを重ね、スタディを続けた中の一部です。


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