耐震偽装以降の建築業界は、度重なる問題続きで本当に社会的な信用を失いそうです。
もはや業界全体が懐疑的に思われ始めているかもしれません。。
「ニチアス」及び「東洋ゴム」の耐火性能偽装には、本当に驚きました。
幸い、過去5年ほどの間に僕自身が関わった設計では、上記製品を使った物件はありませんでした。
(それ以前の設計についても調べている最中です。)
この「耐火性能」というのは、建築基準法に基づいて国土交通大臣が認定するものなのですが、もちろん僕自身はこの試験に立ち会ったことはありません。
ですから具体的な試験の様子は分からないのですが、聞くところによると決して簡単な試験ではないとの事です。
ちなみに上記2社と同様の建材(主に断熱材)を扱っている某メーカーの開発技術担当者に以前聞いたところによると、「耐火性能認定のための試験を受けるだけで数百万円のコストがかかります。そのために社内であらゆるテストをして、確実に(試験にパスして)大臣認定が取れると確信できた製品以外は、会社として製品を認定試験に出すことさえ出来ません」とのことでした。
そのような話を聞いていたので、まさか大臣認定そのものの有効性が問われるような今回の偽装事件が起きるとは夢にも思っていませんでした。
国交省は全ての認定製品を再調査する方針のようですが、それ以外にこの疑惑を払拭する方法は無いでしょう。
耐震偽装の問題も、今回の耐火認定偽装の問題も、はたまた食品表示の問題にしても、問題の「根」はひょっとしたら同じなのかもしれません。
事件の影響が最小で済むことを願っています。
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とにかく自分の胸に疚しさを抱くような仕事をしないように、日々注意していかなくてはなりません。
なんだかあまりにも志が低すぎる!
建築はもっとハッピーな仕事のはずだっ!!

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