近所の住宅地をブラブラと当てもなく歩くと、建築中のブロックにぶつかりました。
作られているのはやはり近隣ブロックと同じようなタウンハウスで、3階建てだと分ります。
以前、レポートの中で住宅は皆ベースメント(地下室)を持っていると書きました。(
http://hello.ap.teacup.com/architecture/69.html#readmore)
それは何も戸建住宅だけではなく、このようなタウンハウスにも普通設けられています。
しかし、この建築中のタウンハウスにはベースメントはないようでした。
また、最近新築のタウンハウスを購入して先日引越しを終えたばかりだと言う、ある女性の話では彼女の家にもベースメントはないとのことで、そこに置かれるべきボイラーは1階の奥の部屋に置かれているとのことでした。
次第に住宅の作られ方、住み方が変わってきているのかも知れません。
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写真の建物は外壁下地工事が終った段階のようですが、ちょっと不思議なことに気付きました。
3種類の材料が用いられている点です。
@屋根と屋根直下の外壁はベニヤ板が張られています。
A外壁部分の大部分はプラスターボードです。
Bそして下の写真の右下部分とその上部切妻屋根の下のみが木毛セメント板です。
@は理解できますね。
恐らく屋根材(コロニアルだと思います)を壁の部分にも張るのでしょう。
そのほかの部分はAのプラスターボード下地にすると言うのは一般的です。
また、Bの木毛セメント板下地と言うのも特に珍しいものではありません。
僕が理解に苦しむのはAとBの貼り分けがされている点です。
この張り分けは何を意味しているのでしょうか?
1枚目の写真とも見比べていただきたいのですが、建物全体の平面形状は多少の凹凸があるものの、長方形といってよいですね。
その短手方向(梁間方向)の中央部分に出っ張った面をつけて屋根形状と外壁仕上げに変化をもたせるというのは珍しい手法ではないと思います。
しかしなぜ下地を変える必要があるのか?
良く見ると、出っ張った壁の部分だけ仕上を変えると言うには、貼り分けの形状があまりにもいびつであることが分ります。
綺麗に貼り分けたと言うよりは場当たり的に?という疑問が浮かびます。
ひょっとして余ってる材料を適当に使ってるの?と言う疑念が浮かびました(たぶん当たり)。
真相は未だに分りません(笑)。
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1枚目の写真の背景に工事中のコンドミニアムが写っています。
コンクリートの建物、その構造についての考察は「スペインのピソ」というカテゴリーの中で触れました。
国は違っても、意図されることは一緒です。
よろしかったらこちらも読み直してみてください。
http://hello.ap.teacup.com/architecture/99.html#readmore

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