3局目、Mさんと対戦した。
Mさんは昔から将棋に対して真摯な態度で向き合っており、いつか活躍する日が来るのではと思っている。
また、和歌山県の若い世代への将棋の普及活動も行っており、アマチュア将棋界の発展に向けての貢献度も大きく、私よりもかなり年下ではあるものの、人間として尊敬できる方である。
私の二枚落ち上手という手合いで指したが、Mさんの棋力から判断すると、二枚落ち上手は私にとってあまりにきつい手合いであった。
自然にかつ丁寧に指され、完敗した。
手も足も出なかった。
私は駒落ち上手は得意ではない。
上手はハンディがあるので、手合いの厳しい下手相手には、局面を複雑化させ下手を撹乱させるような指し方をしなければならない。
私自身そういう指し方に憧れているが、残念ながら才能がなくできない。
いつも自然に指してしまい、下手に十分組ませてしまうのだ。
というか、平手においてもそうなのだ。
平手でかなり格下の相手でも、十分に組ませてしまうので、誰と対戦してもいい勝負になるのだ。
そこが私の悪いところであり、昔から改善されないままである。
おそらくMさんとは、飛車落ちがちょうどいい手合いだと思う。
いや、平手でもいい勝負になるだろう。

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