今日スポニチプラザ大阪で行われた大盤解説会の船江五段と香川女流王将の解説の中で、特に素晴らしいと感じた解説手順が3つあったと先程ブログに書いたが、それらの手順をここに紹介する。
まずは1つ目の素晴らしい解説手順から紹介する。
(第1図)は、61手目に渡辺二冠が▲4七銀と指した局面である。
(第1図)
私は(第1図)以下、△1三角、▲1五歩、△6六銀、▲1四歩、△5七角成、▲同金、
△同銀不成という進行を予想していたが、実戦は△3七角成、▲同角、△5四歩と進行した。
しかし、船江五段の解説では、△1三角からの手順の
△同銀不成のところで、
△同銀成があるとのことだった。
私は、
△同銀成は▲4六角の両取りがあるので全く考えなかったが、そこで
△9七桂成があるというのだ(第2図)。
(第2図)
(第2図)の
△9七桂成を聞いて驚いた。
△9七桂成は素晴らしい一手だ(▲同玉には△9二飛、▲同香には△8六飛がある)。
それでも後手が少し悪いのかもしれないが、
△9七桂成は私には絶対に見えない手であり、私はこの一手を聞いて感動した。

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